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いぶりがっこの先生は?

秋田県から送られてきたいぶりがっこ。
いぶりがっこというのは大根の漬物です。先にいぶり(燻製)にして、それを糠漬けするそうです。最近はチーズと合わせてワインのおつまみとしても好まれています。

食べた後、口の中にずっと燻製独特の味わいが残ります。今日の思い出として残りそうです。ごはんが進むほどおいしくいただき、満足満腹です。

いぶりがっこをつくったのは、秋田県大館市の麓幸子さん。長年の東京生活ののち、生まれ故郷の秋田に移住されました。現在は家族とともに、障害者就労支援や高齢者施設の運営もされています。

大根を育てていぶりがっこにして発送するまでの過程はこちらからご覧ください。

うちの母親に送ったところ、近所のお世話になっている方々と分け合っていました。いぶりがっこのことを知らず、炭のような匂いがしていて、失敗したのかな、と失礼なことを言ってました。ご近所の方々にも喜んでいただけました。

配り終えて、LINE電話が来ました。

「あれ、なんという先生だったかな」

なんのことだろう、何を間違えているんだろう。もしや麓幸子さんのことを聞きたいのだろうか。きっとそうに違いない。

「ふもとさちこさん?」

「そうそう!麓先生」

わたしは麓幸子さんを先生とは呼んでいないのだけれど、まぁいいか。

すると、近所の人とちょうど話していたようで、電話を切る前に話し始めました。

「いま、娘に電話してわかったわ、ふもと先生だって。」

近所の人がうなづいている声が聞こえました。

「とても有名な人で、有名な学校なんだって。」

「その学校で大根をつくってるんだって。」

聞いていた近所の人が一言。

「それでいぶり学校なんですね」

「そう!いぶりは先生の名前ではなく、学校の名前。先生はふもと。」


説明しようか迷いましたが、そのままそっとLINEを切りました。

いぶり学校へようこそ。

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