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Our Music:Tatebayashi 制作ノート #6


今回は楽曲制作に使用した機材などの紹介です。

・KORG volca sample

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6話の制作シーンで使っているサンプラーです。小さくて軽くて電池駆動も可能。さらにスピーカー内臓でこれ1つで音も鳴らせるので(しかしスピーカーから低音はほぼでませんが…それも味わい…)、滞在先での制作にも気軽に使えるなと思って今回のために事前に購入。音源の取り込み方がちょっと特殊で、スマホから専用アプリを使って転送するしかなく、便利なのか不便なのかどちらとも言えない感じです。取り込んだサンプルのピッチや長さを調整しつつシーケンスを組む一連の流れは非常にお手軽にできるので、館林で録音したドラム缶や繭の音など、楽器以外の音を素材にビートを組んだりするのには非常に重宝しました。適当に録音したドラム缶を叩いた音でもこれでピッチをさげて加工していくと、そこそこキックっぽい音が簡単にできました。この次の7話では工場からずっと聞こえてくるモーター音を録音するシーンが出てくるのですが、そのモーター音をこれに取り込み、ピッチをいじってちょっとづつ音程を変えメロディーを弾きました。音階のついたモーター音の音色は、物言わぬ機械が歌っているようなSF的感触があって気に入っています。次回の7話で注目してみてください。(VTM)


・Casiotone MT-70

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こちらは3話でハードオフ大泉店に行った時に買った80年代の49鍵のカシオトーン。ボディーの色味がほんのりクリーミーでかわいいですね。20種類の音色に、10種類のプリセットのリズムパターン、ビブラートとサスティンのON/OFF、自動伴奏の機能などがあります。たまたま衝動買いした楽器でしたが、今回の楽曲制作では結果的に完全にメインの楽器となりました。コードを弾いているオルガンや、上ネタ的な音だけでなく、ベースもこれで弾きました。音色はあくまでカシオトーンのチープな音なのでベースとして使うときの音作りには、DAW上のエンハンサー的なプラグインでさらに低域を足すなど多少手を加えてはいます。主にベースに使ったのは"synth brass"という音色で、アタックの立ち上がりがゆっくりなので、優しいもこもこしたベースになって浮遊感がでるなと思いました。プリセットのリズムの"bossa nova"もだいぶ曲中に使いました。しかし壊れているのかプリセットのリズムがありえないほどの揺れ方をしてしまい、まったく安定しなかったので、これもDAW上でかなり直しています。自分がずっと愛用している70年代のカシオトーンCT701の味わい深い暖かみと重厚感(物理的にも重い)に比べるとプラスチックっぽいチープな音なので、今回の様な縛りのあるような制作環境でない限りあえて使わない楽器だったかもしれなかったですが、使っているうちに愛着が湧いてしまい、結局その後の楽曲制作でもずっと使っています。自分にとっての使い込むきっかけや動機さえあれば、使う楽器は何だっていいって気持ちはちょっとあります。とことん使い込んで自分の身体に馴染めばどんな楽器も名器ですね。(もちろん高級な楽器にはそれ相応の価値がありますが)"oboe"の音色なんかはすごくマヌケですが、これをちょっと歪ませたりするとメロウで愛嬌ある感じになってかなり好みです。(VTM)


・ハードオフ 大泉店

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そんなCasiotone MT-70を買ったのはハードオフの大泉店です。実は今回はレコードからのサンプリングはNGというルールがありまして、それもあって本編では触れていないのですが撮影で訪れた際にはレコードも買いました。全部ジャンクコーナーの100円レコードです。STANLEY BLACKの10inchは家に帰ってから何の疑いもなくSTANLEY BLACKだと思って聴いていましたが、後日盤をよく見たら実は中身が違っていてCarmen Cavallaro ‎による「 Cavallaro With That Latin Beat」でした。ジャンクコーナーあるある…。STANLEY BLACKに期待していたムードにも近い1958年産のいい塩梅のエキゾチックなラテンジャズだったのでがっかりはしませんでした。自分もカヴァーしたことのある「Perfidia」も収録されていてむしろ嬉しい誤算。終盤、メロを大きく崩しながらアタック強めに弾いていく感じ、染みる…。ワイルド&エレガント…。世の中には思いもよらない何かの間違いによって出会ってしまう名曲/名演がたくさんある。

あとは1964年東京オリンピックの記念レコードなんて買っていますが、そういえばまだこの撮影の時は今年のオリンピックの延期は決定していなかったんですよね。遠い過去のようです。レコードの内容はイマイチでした。(VTM)

群馬県邑楽郡大泉町大字坂田269−1


・ぐるぐる大帝国 館林店

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館林の国道354号線沿いにある24時間営業(!)のリサイクルショップ"ぐるぐる大帝国"でもレコードを買いました。品揃え的には日本の歌謡曲や演歌の7インチが多めでしたが、その中からみつけたイージーリスニング/映画音楽系のものと、韓国の歌手の李成愛が日本でリリースしたシングルと、ケニー・ロギンスのシングルを購入。全部100円。本編とは無関係に、後日この5枚のみをサンプリングして簡単なビートを作ってみました。たいしたことないちょっとした習作って感じですが…続報をお待ちください…。2階にあがるとフロアの一角に大量のVHSを見つけて一瞬大興奮したのですが、よく見てみると全部釣り関係のビデオ。大量の釣りビデオの在庫は館林店ならではの特徴だったのでしょうか…。店員の好み?釣り好き多いんですか?利根川近いから?(VTM)

群馬県館林市富士原町888



・「Our Music: Tatebayashi」playlist




動画は LINE NEWS 「VISION」にて配信中
https://news.line.me/issue/oa-vi-ourmusic/byhgtc1ik4jz









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LINE NEWS 「VISION」で公開中の「Our Music: Tatebayashi」の制作ノート。 館林の人やお店や音楽など、本編に入り切らなかったことをVIDEOTAPEMUSICと天野大地が語ります。 ※本アカウントはクリエイター個人が運営しています
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