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厚生労働省は新型コロナウイルスの治療薬「アビガン」の早期承認を!

新型コロナウイルス感染症治療薬の有力候補として注目されている「アビガン」ですが、国は正式承認に向け治験プロセスを開始しています。
しかし、通常のプロセスにおいて承認まで相当の時間が掛かるのが現状です。

一方で、報道にもあるように新型コロナ感染者に投与したことで症状が劇的に改善されていることも事実です。

新型コロナウイルス治療薬として注目を浴びている「アビガン」の効果や現在の状況、国内承認までの問題点など調べてみましたが、今は一刻の猶予も許されない緊急事態です!

手続き論ではなく、厚生労働省が一日でも早くアビガンを承認させるために、私は声を上げることを決意!

多くの「救える命」を増やすため、アビガン早期承認の署名活動にご賛同ください!

※4/27 「■海外に無償提供されるアビガン。国内承認に消極的な厚労省」に日経記事を追記

■アビガンとは?

富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬で、国が新型インフルエンザの流行に備えて備蓄している薬のため一般に流通はしていません。
またアビガンはタミフルなど他の抗インフルエンザ薬で効果がない場合に対して使用される薬であり、国が判断した場合にのみ患者への投与が検討される医薬品です。

富士フイルム富山化学

■新型コロナウイルスにアビガンは効くのか?

4月18日に開催された日本感染症学会のWeb特別シンポジウムで、アビガン投与開始14日後に重症患者6割が改善、軽症・中等症は9割の患者で改善されたと発表されました。

軽症では投与開始7日後に70%、14日後には90%に改善
中等症では投与開始7日後に66%、14日後には85%に改善
重症でも投与開始7日後に41%、14日後には61%が改善

※解析対象は、346例(男性:262例、女性:84例)で副作用や男性の感染比率が高いことから、男性の登録が多いものとみられる。

アビガンの開発に携わった白木公康(富山大医学部名誉教授・千里金蘭大学副学長)氏は、アビガンの有効性について「発症6日までにアビガン治療を開始すれば死亡率が激減する」との見解を示しています。

「新型コロナに殺されないために」発症後6日にはアビガン治療開始を
開発者・白木氏が緊急寄稿

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14320

また、ノーベル医学生理学賞受賞者の本庶佑(ほんじょ たすく)氏(京都大特別教授)も、アビガンについて「死者を減らすため、治験と同時並行で医療機関での使用を進めるべきだ」と述べています。

■アビガンの効果を公表する芸能人も

芸能界でも感染が広がる中、アビガンを処方された芸能人も、その効果を実感しています。

アビガン_芸能人

宮藤官九郎さん(脚本家・俳優)
”最初は安静にして様子を見ましょうって言ってたんですけど、入院した日に熱がすげぇ上がった。『薬を使いましょう』ということで、アビガンを飲みまして。そこからだんだん熱が下がってきてって感じだった”

石田純一さん(俳優)
“一刻の猶予もないので、アビガンでという話をいただきまして、1回2回は大量投与だったんですね。呼吸も弱くなってきたもんですから、いろんな意味で猶予ないということで。
おかげさまでアビガン効いて。その後、本当に悪くなることもなく、急激に、劇的に回復はしてませんが、悪くなることもなく小康状態、4日間ぐらいで平熱ぐらいまで来ました。”

ソラ豆琴美さん(グラビアアイドル・タレント)
“症状が悪化してしまい、いよいよ死ぬかも!?と思いアビガン治療を決意しました。(中略)咳の量も減って、痰(たん)もかなり減りました。まだ1日目なので劇的な変化ではないけど明らかにいい感じ!”

■アビガンの副作用は?

アビガンの副作用として下記が挙げられてます。
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に投与すると【初期胚の致死及び催奇形性】が認められているため、妊婦さんへの投与は出来ません。
・また精液中へ移行するので、男性患者に投与した場合は、投与期間中及び投与終了後7日間まで避妊法の実施を徹底・妊婦との性交渉は不可能です。

【アビガン錠を服用される患者さんへ】- 富士フイルム富山化学
http://fftc.fujifilm.co.jp/med/abigan/pack/pdf/abigan_patient_01.pdf

■アビガンを処方してもらうには?

現時点でアビガンは「処方せん医薬品」のため、自分で買うことはできません。
また、病院でも通常は処方してもらうこともできません。
アビガン錠は国が在庫を一括管理しており、厚生労働省は「臨床研究に参加登録を行った医療機関において、医師の判断のもと、研究への参加に患者が同意した場合にアビガンを使用することができる」とし、必要となった場合に各医療機関へ供給される仕組みとなっています。

■アビガン承認までの長い道のり

アビガンは新型インフルエンザ薬として開発されたので 病院処方の実現には新型コロナに効く薬として治験及び国の承認が必要です。
治験は3段階あり、富士フイルム富山化学は3月末に国内臨床第3相試験(フェーズ3)を開始したと発表しました。

アビガン_承認フロー

現時点で6月末の試験終了を目標としており、さらに厚生労働省が審査行うため、承認されるには、まだまだ時間が掛かります。

■海外に無償提供されるアビガン。国内承認に消極的な厚労省

日本政府はアビガンを各国に供与するため、計100万ドル(1億円超)の緊急無償資金協力を決めました。
海外では積極的に投与する流れで、日本は供与国から臨床データの提供を受けるようですが、この緊急事態に他力本願としか言えない状況です。

※4/27追記
厚生労働省は申請後の審査の期間を短縮して年内の承認をめざすが、緊急的な対応での特例扱いでどこまで早められるかは未知数だ。もともと米欧などに比べ薬を現場で使えるようにするまでの仕組みが硬直的で、スピード感が劣る問題もある。

日本医師会も、薬物治療全般において「薬物治療の過程で医療者側が十分な説明を行わなかった場合に発生した副作用については、医師の倫理に反すると捉えられ、責任を問われる可能性がある」としており、これが多くの医師が投与するのを躊躇する原因になっていると思われます。

また日本医師会は4月18日、医師会の中に、新たに有識者会議を設置したことを発表し、「実際に患者を診療する臨床医学の立場から、感染の予防や重症者の治療、ウイルスの検査方法、それに治療薬の研究など幅広いテーマについて、医療現場で蓄積されたデータを踏まえて、対策を提言していく」としています。

更に、日本医師会の横倉義武会長はアビガンについて「適切な評価を受けて、臨床で使えるようになることが望ましい」と述べ、「早く政治で決めていただく必要がある」とも語っています。
日本医師会は治療薬としてのアビガン承認を加速させるため、早急に厚生労働省に提言してください。

一方、承認する側の厚生労働省は4月上旬、総理がアビガンの承認時期を鈴木医務技監に聞いた際、鈴木氏は「承認には時間がかかる」などと消極的な答え。当初から医系技官の間には胎児への悪影響など副作用の懸念があり、薬害エイズ事件で当時の担当課長は責任を問われ有罪となったことを懸念しているとの記事も散見されます。
もはや一刻の猶予も許されない緊急事態であり、国の責任においてアビガンの一日も早い承認を強く望む。

厚生労働省が「アビガンの副作を恐れるあまり、消極的になっている」(週刊新潮・4月30日号)といった報道もあるが、仮に事実なら国民の命を最優先し、今すぐ考えを改めるべきだ!

■アビガン早期承認のために!

日本国内でアビガンを新型コロナウイルス治療薬として使うためには厚生労働省の承認が必要不可欠ですが、加藤厚生労働大臣は4月21日、「審査を迅速化する厚労省の制度では審査期間を6カ月まで縮める目標があるが、6カ月にこだわるつもりは全くない」と、審査期間の短縮に言及しています。

改めて最後に、多くの「救える命」を増やすため、一刻も早く「アビガン」の早期承認を強く望むとともに、署名活動にご賛同ください!


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