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【影響力は魔法ではない。】 #レーダーチャート診断 をさらに進化させる決意

どうもこんばんは!はがくんです。

7月~開始した #レーダーチャート診断 Ver.2。
池松潤さんの力を借りて大々的に実施していたので、さまざまなレポや感想を頂くことが出来ました。その中には予期せぬお話も。

SNSで悩む人がこれほど多いのか...!!
情報発信で混乱するヒトがこれだけ多いのか...!!
正解を欲しがっているヒトがこんなに多いのか...!!

愛着理論、メタ認知、レジリエンスにダークトライアド。SNSやコミュニケーションに関係するたくさんの根拠をもとに、すごいものができたぞ...!と始めたVer.2でしたが、実際にやってみるとSNSの苦しみにうまく対応できていない部分もあり、改善が必要だということを思い知らされました。

今回は、レーダーチャート診断Ver.2の問題点の整理。そして今のSNSにはどんな問題点があるのか。そして、どのように問題点と向き合い、解決していくべきなのか、整理してお届けします。

これからはさらにSNSと真剣に向き合って、幸せに使っていくのか提案していきます。どうぞ覗いていってくださいね!


■レーダーチャート診断でカバーしきれなかった、SNS病の闇。

note7月8日アップ用バナー

#レーダーチャート診断 では、池松さんの「情報発信学」に相乗りする形で、私がリサーチした「SNS症候群」にどれほど当てはまるのか?を目に見える数値として提供していました。

しかし、受けてくれる方は千差万別。ビジネス用途のアカウントもあれば、完全に趣味で楽しんでいる方もいます。

①:SNSを楽しむだけなら、仲間を探してワイワイするだけが最高
②:仕事で生き残るためには、「影響力」を高める必要がある

これらの矛盾を解決するような設計思想には
なっていませんでした。

完全に①で利用している方もいれば、②として利用している方もいるでしょう。しかし、ほとんどの方は①と②の中間にいる方です。

①と②の狭間で、多くの苦しみを抱えています。

そもそも、自分がどんなスタンスなのか、ハッキリと理解できている人がどれほどいるのでしょうか?「自分の考え方:オリジナリティ」を持っているヒトは、ずーーーっと少ないハズ。

自分のスタンスと、インフルエンサーやニュースサイトの情報発信スタンスがズレてしまうことは、大きな不安を招きます。

・フォロワー数増やさないといけないんじゃないか?
・内輪ウケだけじゃ、今後ヤバいんじゃないか?
・新しい情報を見逃しちゃうんじゃないか?

どれもアナタを急かして行動を促すようなものですね。
脳をハックし、今すぐ行動をしないと時代に乗り遅れると言わんばかりの言葉です。

今後、こういった言葉に流されず、
アナタにとっての幸せを定義する手伝いをしたいのです。


■矛盾する2つのメッセージ、生まれるSNSの闇

①:SNSを楽しむだけなら、仲間を探してワイワイするだけが最高

仲間を作って、喜びを分かち合える。それはSNSの最も基本的な機能です。Twitterの創業者:ジャック・ドーシーも「自分のステイタスを公開する自己表現としてのサービス」と定義していたこからもそれは明らか。

しかし、フォロワー数が増え、閲覧数が増えると投稿者のパーソナリティを十分に理解していないヒトが現れたり、嫉妬や妬みから誹謗中傷に遭遇する可能性も大きくなります。どんなに人格が優れた人でも、目立ちすぎると叩かれてしまうのが人間社会です。

人間が安定的な社会関係を維持できるとされる脳の上限は、100~150人程度と言われています。(ダンパー数

SNSを使えるようになっても人間の脳はさほど進化していないので、「楽しいコミュニティ」を作るためにこれ以上の人数が必要とは言えません。したがって、SNSを楽しむだけなら、仲間を探してワイワイするだけで最高なのです。


②:仕事で生き残るためには、「影響力」を高める必要がある

「フォロワー数何万人」は既に一つの社会ステータスになっています。特にビジネスにおいては有効に働く場合が多いです。

フォロワーが多いことは、拡散力を活かしてプロモーション活動を行うために、当然有利です。能力やスキルが同じ人を比較するときに、フォロワー数が多い人を採用することもあるかもしれません。

今後、リモートワークやテクノロジーの進歩により距離的制限がなくなると、自分の職域でも競合他者が増えるので、「フォロワー数」というステータスはポジティブに働きます。


①と②はどちらも真実です。
でも、①は数値を意識しなくても大丈夫。②は数値を上げた方が有利。という矛盾したメッセージ。

結局のところどうしたほうが良いのかわかりません。しかし、実は数値で得られる有利さには明らかな限界もあります。

ここで、実例も踏まえながら、「影響力」の魔法とその限界点について考えてみましょう。


■「影響力」は魔法ではない

・1か月で○○万稼いだホニャララ
・1週間でフォロワー1万人にする方法
・たった2万円で、フォロワー5万人にする方法

必ず、こんな情報を目にしたことがあるハズです。

しかし、フォロワーやエンゲージメントのような数値は、幸せを反映した数値ではありません。幸せを増やすことに直結していないのです。

皆さんの大好きな「お金」についての調査をお話します。

世界一の調査会社Gallup社によって収集された170万人を対象にしたデータをもとに、1人あたりの「収入」と、「幸福度」の関係を算出した2018年の研究があります。

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収入による幸福の限界点(1人あたり)

①収入によるポジティブな感覚の限界:630万円
②収入によるネガティブ減少の限界:800万円
③幸福度が下がり始める:1000万円(9.5万ドル)

③は高学歴の人では1200万円
2人家族なら1.4倍、3人なら1.7倍、4人なら2倍で世帯収入になります
(√nをかけると世帯収入になります)

お金で得られる幸福度には明確な限界点が存在します。

考えてみてください。年収1億、10億と稼ぐ人達は、会社では重要なポジションでしょう。もしかしたら経営者かもしれません。彼らはコロナのような外部環境に耐え抜き、事業を継続させなければならないというプレッシャーに必ず影響を受けています。

それはネガティブな影響を与え、のほほんと暮らしているサラリーマンよりも常に恐怖を覚える状態だということを認識する必要があります。

お金で得られる幸福度には、明確な限界点が存在します。
SNSには限界がないのでしょうか?
私は、SNSにも大きな限界点が存在すると思います。

例えば、テラスハウスの木村花さん。

彼女はInstagramのフォロワー数25.5万人。しかし、激しく汚い誹謗中傷を受け、5/23に自宅マンションにて変わり果てた姿で発見されます。まだ22歳でした。番組の構成など問題点も上がってきていますが、彼女がSNSを使った誹謗中傷によってダメージを受けたことは紛れもない事実です。

本来、SNSの楽しさは、
気の合う仲間を見つけて楽しく絡んでいくことで生まれます。

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2014年にComputers in Human Behavior誌に掲載された研究では、コメントやツイートを使って「自己開示」をたくさんしている人ほど幸福度が高いことが分かっています。

木村花さんのツイートにもある通り、「労力、気持ちを遣った人の字を受け取りたいシ、送りたい」それが本質的なのです。

フォロワー数やエンゲージメント数のようなハリボテに着目していると、あの時楽しかった感覚を。何が一番大切なのかを忘れてしまいます。

影響力は、魔法ではない。

無限のフォロワーが、無限の幸せを産む?
抽象的な言葉や雰囲気で、影響力さえあれば全てを掴めるかのような言葉がばら撒かれています。

でも、具体的に考えれば考えるほど。
現実的に考えれば考えるほど。
石をぶつけられるインフルエンサーを見るほど。
それがキラキラ光った嘘っぱちだとわかります。


■それでも魔法を使わなきゃ生き残れない時代

しかし、インターネットを活用する機会が増え、影響力を発揮しなくてはいけない場面が確かに増えています。現在、在宅勤務で仕事の質や量が可視化されていくことで、その流れが加速していくことを実感している方も多いハズ。

大して能力の変わらなかったとしても、「影響力」を持っている人は、やれることが明確で、活動量も多い。持っていないヒトと比べると、仕事を任される確率も増えて当然。支払われる対価も指数関数的に上昇していきます。

ココで問題が発生します。

①:SNSを楽しむだけなら、仲間を探してワイワイするだけが最高
②:仕事で生き残るためには、「影響力」を高める必要がある

①を意識しすぎると、②のように「影響力」を高めるのに非効率です。
②を意識しすぎると、①のようにワイワイ楽しむのが難しくなります。

この矛盾を解決するためには「①と②を完全に分ければ良い」

しかし、私たちの身体は1つ。頭は1つ。1日は24時間しかないので、①と②を完全に分けることは難しい。というかムリ。

ここで大きなストレスを抱え、「SNSの闇」が深くなっていきます。


■幸せを再定義する

①:SNSを楽しむだけなら、仲間を探してワイワイするだけが最高
②:仕事で生き残るためには、「影響力」を高める必要がある

みんな、この矛盾したメッセージに悩まされています。
しかし、「影響力」で得られる幸せには限界があります。
逆に、仲間うちだけでは「影響力」が得られません。

必要な「影響力」は自分のスタンスに応じて変わるので、自分のSNSスタンスは自分で決めなければなりません。

フォロワー数やエンゲージメント数など、さまざまな数値は「上がった方が良い」と主張してきます。そのためにSNSに多くの時間が費やされ、実は幸せから遠ざかってしまっている人も。

今後、数値のハリボテ性を示すとともに、たくさんの方にとって「SNS」や「影響力」の最適量がどのくらいなのかを整理し、アドバイスできるツールや文章を作っていきたいと思います。

・フォロワーは、多ければ多い方が良い
・影響力は多ければ多い方が良い
・お金は多ければ多い方が良い

キラッキラのハリボテです。
影響力は、魔法ではない。

これからのはがくんは、
みんなが幸せに立てる足場づくりに貢献します。
どうぞよろしくお願いします。


🐱‍🏍Twitter : https://twitter.com/hagakun_yakuzai


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