10月30日天皇賞秋の回顧

先週の反省点



天皇賞・秋

本命のシャフリヤール

先行ジャックドールの後ろにぴたりとつけたが、スローペースにはまりジエンド。

コメントが出てきません。




今回の天皇賞・秋 回顧


では今回の天皇賞・秋を振り返ってみましょう。

ペース
前半57.4 後半1.00.1
表面的な数字を見ると、一見ハイペースに見えます。


ですが、勝ち馬イクイノックスの上がり3F32.7
そして3着ダノンベルーガ、32.8
4着ジャックドール 33.5
5着シャフリヤール  33.6

つまり最速のペースで上がってきているんです。


ところが、パンサラッサだけが、36.8



どういう事か説明しましょう。


パンサラッサは1人でタイムトライアルレースしています。

残りの14頭は違う場所で競馬をしています。

そしてこの2つのレースを重ね合わせる。

そういうレースだったのです。

なので、今回パンサラッサは競馬をしていません。


そしてその原因を作ったのはだれか?


そう、2番手3番手のジャクドール、そしてバビット、そしてノースブリッジ
この3頭が全く動かなかった。
もしくは動けなかった、そのことによりこの異質なレースになりました。



宝塚記念からの考察


宝塚記念を用いて説明します。


1000m通過タイム

1000mは57.6。天皇賞に近いタイムで逃げています。



3コーナーでの2番手との差

3コーナーではパンサラッサの2馬身後ろにはタイトルホルダーがマークしています。


4コーナー

4コーナーでは並びかけています。そしてレコードタイム決着。
これがハイペースの闘いというやつですね。

パンサラッサ自身も勝ち馬から1秒差の8着に踏みとどまっています。


パンサラッサのラップですが、ラスト200mでは2,3馬身抜かれているので  57.6-60.2-13.0くらいです。



これは今回の天皇賞とほぼ同じのラップ。


1000m通過


4コーナー通過

ラップはほぼ宝塚と同じ。



ですが、後ろの馬たちが全くついていかなかったので、パンサラッサの逃げ残りにつながりました。



ジャックドールタイトルホルダーの競馬が出来なかった。

これにつきると思います。


横山典騎手は4コーナーでもう追いどおしでしたが、藤岡騎手は残り600mを過ぎても、まだ持ったまま。


残り400m

ジャックドールの脚で、スローペースになったら必ず後ろの馬に差されます。そうならない様に、早めに前目につけて、後ろにも途中脚を使わせて、パンサラッサを直線では並びかける競馬をしないと、勝機はありません。

最初の600mの時点での前と後ろがどうなるかのシミュレーションが出来てなかった。
ここにつきるんじゃないかと思います。


セリフォスの一件で同情した部分はありましたが、ここ勝負所でこういう消極的なレースをするようでは、チームノーザンファームの判断が正しいのではと言わざるを得ません。


ノースブリッジバビットの出方が気になったのかはしれませんが、藤岡騎手には非常に残念で失望したレースでした。



一方のルメール騎手は一か八か、パンサラッサを無視するように、残りの14頭の中で1着になるレースをしていました。

スローペースで途中詰まりのないように、直線では上手く外に出して、残り200mではジャックドールを軽く交わして、後はパンサラッサが交わせるか否か。
見事な胆力で、やはり素晴らしい。
さすがトップジョッキーだと思わされました。


今回の結果を踏まえての力関係


やはり、予想した通り、スローな展開では
イクイノックスダノンベルーガは結果を残せます。

対して、ジオグリフはスローでは末脚不足。ダービーではなくて皐月賞の様に淀みない流れの方が生きるタイプなので今回は沈みました。


もし、今後タイトルホルダーが出るレースでぶつかった時は、今回の上位馬は同じ様に上位に来れるかは疑問なので注意が必要です。
また、スローペースの展開ですのでちょっとして不利で着順が入れ替わる。
今回、マリアエレーナあたりはもっとやれても良いかもしれません。

なにより、1着から15着までの着差が、タイムにして1秒2。
いかにスローの混戦でゴールだったのかわかります。

当然今回勝ち切ったイクイノックスは強かった。
3着のダノンベルーガも強かった。
それに変わりはありません。
ですが、ジオグリフや掲示板以下の馬たちの評価を決めるのはもう少し待ちましょう。

次のジャパンカップ有馬記念での結果を見て最強かどうかは決めましょう。


また、もしかしたらサイレンススズカの未来かもという話もちらほらありましたが、それは無粋です。

馬場も、タイムもメンバーも違い過ぎる。
彼の名誉のためにも比較するのは違いすぎます。


最後に一言


競馬は難しい。

ただ馬柱を見てレース展開を予想するだけじゃなくて、騎手がミスをするところも予想しなければならない。

今回、この秋華賞、菊花賞、天皇賞と騎手に振り回されました。
秋華賞では、関東、関西の騎手のレースの仕方。
そして、菊花賞では予定外な逃げ馬の暴走を予想できるかか否か。
最後、天皇賞・秋では先行集団が逃げ馬をとらえに行くかどうか。

全て裏目の予想で、展開丸外れでした。
エリザベス女王杯以降は、この辺りもきっちり踏まえて予想したいと思います。



最後の最後に、一言。

予想を参考にしていただいたみなさん、申し訳ありませんでした。
来週以降またよろしくお願いいたします。


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