「シネマティックとは何か」
自分の肩書を「シネマトグラファー」と自称して早10年余り。当時は映像を撮る人間は一律に「ビデオカメラマン」と呼ばれており、今では一般的になった「ビデオグラファー」という呼称さえ浸透していなかった。名刺を渡した相手から「シネマ、グラファー?なんですかそれ?」とよく聞かれたものである。シネマトグラファーを簡単に説明すると「映画的な表現をコントロールする現場の責任者」的な感じだろうか。昨今では肩書に限らず、シネマティック(映画的)なる表現方法がどんどん世の中に浸透し、映画撮影で使う