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不便を解消するカタチ - キーリング

こんにちは。
oun Lab. シミズタカユキです。

皆さんは普段、鍵はどの様に持ち運んでいますか?
キーケースなどを使っている方も多いかと思いますが、ズボラな僕はキーリングで数本の鍵をひとまとめにしています。

そんな僕がこれだ!と即買いしたのが今回ご紹介する「NITEIZE」「INFINI-KEY」です。

1. 意匠

パッと見で分かる意匠・構造の潔さが心地よい本製品。
リングとゲート(開閉口)が一体となっている設計によってアイコニックに仕上げられた造形に惹かれました。

一筆書きのような潔い造形

2.5mm角のステンレス棒を曲げだけ(一部プレス)で造られたインダストリアルな匂いが男心をくすぐります。

2. 機能

本製品の特徴として、金属の弾性を利用したリング構造が挙げられます。
ステンレス棒の曲げによって生まれた「くびれ」部分は、ステンレス特有の弾性によってカギを通す時に伸び、元のカタチに戻るといったバネの様な働きを担っています。
この構造によって、一般的な二重リングのようにカギを通す時に指や爪を痛める心配も無く、カギの着脱がスムーズに行えます。

カギを通す時にくびれ部分が広がります

3. 使い勝手

このキーリングの使い方は至って簡単で
①ゲートから鍵を入れる
②本体形状に沿ってくびれ部分に通す
③鍵の固定完了
と言った流れで、普通の二重リングよりも安全かつスムーズな鍵の着脱が可能です。

ゲート部分はそんなに大きくはなく、一般的なベルトループに丁度通せるぐらいのサイズ感です。
また、カンの強度は構造的にガッチリ固定する仕様ではないので、頻繁にキーリングを着脱する場合は注意が必要かと思います。

開口部約12mm / リング径約30mm

個人的にオススメな使い方は、キーリールとの組み合わせです。
キーリールはよく使う鞄に取り付けたままにしていて、キーリングの居場所を確保するイメージで使っています。
この仕組みを編み出してから、鍵の取り回しが非常に楽になりました。

キーリールはKEY-BAK社製を愛用しています

4. コスパ

価格は定価で¥825と、まずまずな価格設定かと思います。
ゲート部分の構造に若干の不安定さが残るものの、素材自体の特性を活かした構造や、無骨ながらも繊細な意匠に惚れた弱みか、このキーリング以外を使うと言う選択肢は今のところありません。

鍵の取り回しが非常に快適なので、一個持っていても損は無いのではないでしょうか。

5. oun view

ステンレスの角棒を曲げるだけで今までに無かったキーリングを生み出した本製品は、NITEIZE社によるエンジニアリングとクリエイティビティの賜物だと思います。
ステンレスの弾性を上手く利用する事で鍵を通す時の構造的な問題を解消した上に、形状に沿って鍵を通せば所定の位置に収まるように設計された意匠は、まさに「行為を促すカタチ」と言えるでしょう。

6. まとめ

NITEIZE社は1989年にアメリカで創業され、カラビナを始めとした様々なアウトドア製品が人気のメーカーです。
創業者であるリック・ケース氏が学生時代に夜釣りの最中にフラッシュライトを水中に落としてしまい、その経験からフラッシュライトを頭に取り付ける「ヘッドバンド」を開発・販売し、創業に至ったそうです。

このように、日常の経験から導き出されたイノベーティブなアイデアをカタチにする行為を長年に渡って取り組んできたからこそ、本製品の様なクリエイティブが生まれる土壌が育つのだと思います。



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