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元獣医師が現代アーティストになろうと思い立って世界9か国11か所のアートプログラムに受かるまでにやったこと

2013年に現代アートをまじめにやってみたいなと思い立ち、2016年から海外のアートプログラム(アーティスト・イン・レジデンス)に受かり始め、2019年6月現在は韓国のアートプログラムに参加中のOuma(オーマ)です。

元が獣医師なので、美大も出ておらず、アーティストの名前もほぼ知らない(草間彌生を知ったばかり)、デッサンもできないし、コネもない、という状態で始めました。
一応、獣医大学に解剖学の授業はあるし、骨学の授業では骨のデッサンをすることはありました。あと、獣医大学では、細胞については組織学・病理学の授業で結構いっぱいデッサンをします。ちなみに大学時代の研究室は解剖学で卒論は小脳がテーマでした。小脳のプルキンエ細胞という洋ナシ型の細胞が好きです。

ちょっと調べたら、東京芸大の美術学部って1学年230人くらいいるんですね。それを考えるといったい何人が現代アーティストとしてやっていけてんのって感じで、もちろん私も獣医を辞めてすぐに「俺は現代アーティストになる!」みたいな沼思考をしてたわけではないです。
というか、もともとは現代アートよく分かんないしむしろ「アーティストとかかっこつけてそう、現代アート意味不、キライ」と考える側でした。なので、今、現代アートが好きじゃない人の気持ちも割と分かります。

アートっておもしろいんだって変えてくれたのは、2013年に初めてやった個展なんですね。その前に六本木のギャラリーさん、UNAC TOKYOとの出会いがあり、オーナーであり美術批評家の海上雅臣さんが個展やってみる?って唐突に言ってくれて場所を貸してくれた。当時の私は獣医を辞めて先の見通しがなくなったというか、やりたいことや情熱みたいなものがなくなってしまったし、お金もなかった。でも、ギャラリー全部を覆う和紙まで海上さんが用意してくれて、制作場所としてギャラリーも貸してくれて、企画個展をしてくれたんです。

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これがすごくおもしろかった。アートに限らず、プログラムでもビジネスでも、何かを作る人はみなさん分かると思うんですが、「つくる」って楽しいんですよね。この個展が2013年1月。この個展をきっかけに、これをちゃんとやってみたいと思うようになった。だから人生を変えてくれた大事な展覧会です。

しかし、そもそも現代アートがなんだか分からないし、知識も技術もないし、そこから美大行くお金もないし、そもそもデッサンできないし(手術はちょっぴりできます)。そんな状態から世界9か国11か所のアーティスト・イン・レジデンスに参加。時には各国から助成金をもらって活動するようになるまでになれたのはなぜか。一番最初にやったことをご紹介します。

簡単にまとめるなら「現場から学ぶ」ということ。こっからは微妙な内容も出てくるので100円ですが有料記事にします。読んでくれた方は非公開にしてる理由を察すると思うので、とりま内容をウェブ上に公開とかはしないでもらえると助かりますw

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