『憂国のモリアーティ』のアニメが始まったので、シーン分析してみたよ。
シャーロック・ホームズの宿敵であるモリアーティ教授を主人公にした犯罪物語『憂国のモリアーティ』のアニメが始まりましたね。
小説を書くのとマンガのネームを描くのと、アニメのシナリオを書くのはぜんぜん違う視点が必要なので、まずは自分が楽しく書き続けられそうかの判断のためにシーン分析してみました。
どのくらいシーン転換があるか、セリフの多さや情景説明がどのくらい必要なのかを意識したことがないので、意識してみよう!という試みです。
【シーン1】0:13
場所の説明(ニューヨーク1911)
建物など、世界観
建物のアップからベッドで本を読む少年
父と子の会話
シャーロックホームズを読んでいる少年
本をめくる
ナレーション
シャーロックホームズを翻弄した犯罪狂モリアーティ教授の物語
※モリアーティの物語は19世紀末のロンドンが舞台
【シーン2】1:19
オープニング歌とタイトル
【シーン3】3:15(全体に赤い画面)
過去?(全体の画面の色がさっきと違う)
子どもが走っている、何かに逃げているよう。
誰かに襲われる。
捕らえられて縛られる少年
【シーン4】4:50
タイトルコールと現在に戻る
モリアーティの邸宅
【シーン5】5:00
モリアーティ(ウィリアム)登場
事件の状況をセリフで説明
意味ありげなセリフ
【シーン6】7:55
モリアーティの推理を披露
【シーン7】8:30(全体に暗い青画面)
事件の謎を解くカギが提示
同時にシーン転換
【シーン8】10:40
モリアーティの調査始まる
被害者の子どもの友人と話す
【シーン9】11:25
中休憩のあと、子どもからの聞き取りつづき
【シーン10】12:20(全体的に暗め)
被害者の子どもが働いていた場所へ
【シーン11】13:00
室内に戻って推理を披露
【シーン12】14:10
貴族たちのクラブに潜入
怪しい人に話しかけ、推理を披露。犯人を追い詰める。
【シーン13】16:30
モリアーティの後をつける男と対峙
尾行してきた男からを事情聴取すると言って連れて行く
【シーン14】17:48
子どもを殺された家の仕立て屋へ
仕立てを頼みに
【シーン15】18:25(全体的に暗め)
霧の中で走る馬
犯人を捕まえて被害者の父に会わせる
【シーン16】19:28
被害者の父に問いかけ。
前半の子どもはこの父の子だったことが分かる。
20:18
モリアーティが「クライムコンサルタント」であることが明かされる。
(ここまで何をする人だかはっきりしていない)
【シーン17】20:10
被害者の父と犯罪者を引き合わせる。
【シーン18】20:37
タバコを吸いながら待つモリアーティ。
【シーン19】21:35
エンディング音楽と日常
クレジット
【シーン20】23:04
モリアーティ兄弟の会話。
決めゼリフで終わり。
【シーン21】23:47
シーンというか次回予告
考えたことまとめ
シーンは音楽とかも入れると20くらい。つづきものの1話目なので、モリアーティが何者なのか、というのはかなり後半に明かされた感じ。1話完結の物語だったらもっと早く明かしているかもしれない。
作画コストの関係か、情景を見せるシーンも多い。(邸宅の外見を下から上に舐めていくカメラワークなど)
演出担当や監督の領域になるのかもしれないが、シーン全体のトーンなどが場面に合わせて調整されている。
モリアーティは冷酷なキャラなので、あんまり表情変化がないが、その他のキャラクターの感情は、「画面全体の雰囲気」「目や手のアップ」「極端な表情」「音楽」「身体の震え」などで表現されている。(脚本を担当するなら表情や身体の動きなどで示すことが必要)
ネタバレになりますが、全体のストーリーの流れは
1)子供の連続殺人事件
2)犯人予想と調査
3)犯人を捕らえる
4)復讐を果たさせる
になっていて、割と分かりやすい。
マンガの1話だと最初の1~2ページで主人公の特徴を強く印象付けることが多い気がするので、アニメの方がスタートに余裕がありそう。(アニメを見ようと思う人は、数秒で離脱することはほとんどないのかも?続けて見るか途中離脱するかの判断時間がマンガより長いのかもしれない)
こんな感じでした。
モリアーティはミステリー系ですが、ほかのものも同じ感じなのかちょっと数本調べてみようかなと思っていますよ。