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みんなが得するWinWinの設計について考える

他者目線っていうのは大事だなとけっこう大人になって学びました。学べたのはオンラインサロン「アル開発室」のおかげかもしれません。

自分は創ることが好きなので、つい自分の作品ばかりを見てしまいます。創作について考えるばかりに、作品を買ってくれる人がどういう人なのか、なぜ欲しいと思ってくれるのかを考えるのを忘れてはいけないなと最近は特に思っています。

さらに最近は、みんながWinの状態になるにはどうしたらいいのかなっていうのを考えています。

欧米で現代アートが発展したのは、うまくいくとみんなが得する構造になっているというのがありそうです。アートって人がつくれる資産なので、世界的に価値がある作品が国内から出ていると、得する人が多いんです。

作品を持ってる人は、作品の価格が上がれば得をします。
アーティストももちろん得をします。
アーティストの取り扱いギャラリーも得をします。
ガウディみたいになると町の人たちも(観光客が増えるとかで)得をします。
モナリザみたいに有名になると、未来の人たちも得をします。
有名アーティストの作品って、個人ではつくれないものも多いので、雇用も生み出されることになるんですよね。ニューヨークやロサンゼルスの美術館って月に一度は無料で入館できる日があるところがほとんどなのですが、そういうことができるのも、アートを下支えする寄付やふだんの入場料があってこそだなと思います。

モノがそこそこ飽和した社会の中でも、現代アートはまだまだ余地のある世界ですよね。

そんな大規模でなくても、自分の活動でみんながWinになるってどういうことかなっていうのを考えます。その作品を通じて得できる人が増えれば増えるほど、作品も知ってもらいやすくなります。現代アートだと後から価値があがるかもしれない可能性があるので、気に入って作品を買った人がみんなで応援してみんなで得するっていうこともできるんですよね(でももちろん、そんな簡単じゃないよ)。

とはいえ、いきなりみんなが味方してくれるわけではないので、今の自分はまだまだ自分で頑張らないといけません。そういう時に、相手のWinをうまく設計できると、物事がうまくいきやすいかもしれないと思っています。

相手のWinっていうのは、相手を喜ばすんじゃなくて、相手のお客さんを喜ばすってことなんだなっていうのを、最近は特に感じています。

たとえば、自分はアートをつくる人なので、作品をいろんなところで知ってもらいたいですよね。では、たまたま飲食店のオーナーに会った時に、その飲食店で無料で展示させてください!っていうのがWin-Winなのかを考えます。絵があると飲食店もにぎやかになるし、見てもらう回数も増えるしいいんじゃないかと。

こういうの考えてしまいがちなんですが、これだとたぶん、誰もWinしない状況になる可能性があります。

たとえば飲食店が落ち着いた感じのアットホームなカフェで、絵がこんなだったらどうでしょう。

どれにしようかな_1

たぶん、もとの飲食店が好きだった人は「こわい!」ってなりますよね笑。じゃあお店が焼き鳥屋さんだったら?そこにも合いそうにないです。

相手のWinを考える時、飲食店のオーナーのことがまず頭に浮かんでしまい、その人を喜ばすにはどうしたらいいかと思ってしまいそうなんですが、、考えないといけないのは、絵をきっかけにその飲食店にお客さんがたくさん来てくれること、ですよね。そうなると、本当に自分の絵でいいのかっていう話にもなります。

みんなのWinを設計するために考えないといけないのは
1)相手と自分のお客さんのWin
2)相手のWin
3)自分のWin
があって、1を抜きにしてしまうと、結局、自分も相手もWinできません。また相手が本当に求めているのが何かを考えないと、相手のWinを損なってしまうこともあります。たとえば、Twitterやブログはやってるけど、ぜんぜん知られたくない、みたいな人のアカウントを紹介しまくったら、相手のWinを損なっていますよね。ネット上に公開してるんだから、たくさん知られたいに決まっていると考えていると間違ってしまいそうな感じです。

Win-winの関係をつくるには、相手のWinを把握したうえで、相手のお客さんのWinを考えないといけない。特に相手のお客さんのことを忘れてしまいがちだったので、そこを思い出したいなと思った次第でした。

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