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#コルクラボマンガ専科 7回特別講義まとめ~美意識の鍛え方・センスの磨き方

コルクラボマンガ専科7期、7回目の講義が特別講義でした。
業界のトッププレイヤーの講義だったこともあり、言葉の隅々から受け取れることが多かったです。聞きながらメモっていた講義内容を箇条書きでまとめました。講師の名は外部非公開とのこと。内容は構わないっていう話でしたが、今回は後半を有料記事にしておきます。

1)世界のマンガの見方

・なぜカラーじゃないのか
→デジタル化した現代ではカラーが世界の普通

・日本人は小説の派生でマンガを読むので文字重視
・世界では絵の派生でマンガを読むので絵を重視
→読み方のスタンスが違う

・週刊連載が当たり前の時代からの歴史がある
→日本は子どもたちが買える安い紙でモノクロ作画が普通になった

白黒でもカラーでも好きにやればいいが、モノクロだと海外には届きにくくなることは覚えておくこと。日本人は両方読めるが、世界はカラーしか読まない。

現在のレジェンドマンガ家もカラーの知識があまりなく、
業界に知見がそんなにたまっていない。
→全員が開拓者になれる

2)絵を描くということ

動物の絵を覚えているのか?
・コアラの顔の特徴
・シロクマの顔の特徴

動物の顔の特徴を50くらい暗記すると、頭で覚えている動物の形を描けるようになる。頭に入ったデータを外に出すっていうところまでやってないので、認識できるのに描けない。

写真を見て描いても絵はうまくならない。
頭の中に入ってるグラフィックを心で感じた印象と共に描けることが大事
車を描く場合は、車に対する印象を大事にしながら描く。
「印象」を描けるようにならないと、頭の中でキャラクターが自由に動いているのを参考画像なしに描くというのができない。

対象への興味を持ち、そこから感じた印象を絵としてアウトプットすることを意識する。正しい絵を描くのではなく、印象が伝わるように描くこと。

「速そうな車」という印象を伝えるには何が必要かを覚え、それを絵にすることで、印象が伝わりやすい絵になる。

人は絵を分析する速さよりも「印象」をキャッチする速さのほうが早い
なので、「印象」を伝えることを意識すると、自分が感じて欲しい印象を一瞬で伝えやすい。

誰かの似顔絵を描く時も「その人から感じられる印象」を捉え、印象をアウトプットすると伝わりやすいくなる。この印象は、自分の印象ではなく、「みんなが感じている印象」を伝えること。

今、絵を描けない・苦手だと思ってる人も、絵は必ず描けるようになる。

3)ヒット作をつくるセンスの鍛え方

■センスとはなにか
大衆の心を掴めるように、大衆の心を知る必要がある。

センスを産出するには、相当試さないといけない。
人は簡単にセンスがないなんて言うが、センスがないのではなく、モチベーションがつづかなかっただけでは

苦手意識の正体は試行回数の少なさと、傷つかないために逃げたこと。
センスがない、みたいな理由で自分自身を決めつけないほうがいい。 

センスとは、人より一歩先に行くと流行に乗ってる人
二歩先に行くとセンスがいい人=かっこよく見える
三歩先に行くと未来にいっちゃっててよく分かんない人

■センスの鍛え方
センスは鍛えられる
センスをとらえるには長いものに巻かれること

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