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#コルクラボマンガ専科 第2回添削「感情表現の描き方」まとめ

コルクラボマンガ専科7期の講義内容のまとめを、筆者の主観を交えてお届けです。(講義そのままじゃないので注意)

1)感情表現のポイント

・感情を意識的に分かりやすく伝える
状況と感情の両方が伝わるコマで感情を伝えるのではなく、感情だけを伝えてみてはどうか。

たとえば、「ハンバーグをつくりながら喜んでいる人」がいた場合
 「ハンバーグをつくっている」
 「喜んでること」
→ハンバーグをつくることを伝えたいのか、喜んでいることを伝えたいのかが読者に分かりにくいことがあるため、分けて伝えることを考えてもいいかも。

・感情の補足
主人公の表情を入れると感情が伝わりやすくなるので、最初のうちは主人公の顔を見せて感情を表現することを考えてもいいかも。

『青のフラッグ』みたいに顔を見せない感情表現法ももちろんあるけど、たぶんいきなりやるには、かなり高度な予感がしました。

・主人公以外の登場人物の感情の取り扱い方
主人公以外の感情は「出来事」に含まれる。作品はあくまで「主人公の感情」を表現することを意識する。

・驚きの後にやってくる喜怒哀楽の感情
驚きの後に喜怒哀楽がくることが多い。大きな出来事があってショックを受ける→嬉しさや悲しみがこみ上げる、みたいな感情の流れが起こりやすいので、「はっ」とした後の感情まで描いてもいいかも。

2)作画時のポイントとしての「顔の向き」

・感情を表現する時に正面向きで顔を描く
 →出来事を正面から受け止めている感覚になることもある

・目線を外す
 →出来事から逃げてる感が出ることもある

※こうすれば必ずそうなるわけではなく、物語の流れによって変わる
※どういう伝わり方をさせたいか、作家の意図を乗せられるとよさげ

3)感情を想起させる出来事の効果的な表し方

・感情を想起させた情報を分かりやすく伝える

<回想の役割>
回想=出来事
現在の感情の理由づけたのめに「回想」がある。過去があったから、現在はこういう感情なんです、っていうのを分かりやすくするために回想させる。

・感情のトリガーとなった出来事を明確にする
たとえば
 「ありがとうと言われたことが嬉しかった」
 「一緒にいてくれたことが嬉しかった」
 「売れたことが嬉しかった」
のように、感情のトリガーになった出来事が複数予測できてしまうと、読者は混乱しやすい

・深い出来事には必要なだけページを割く
親しい人の死など、出来事が深いものの場合は、感情もページ数やコマの大きさを調整するなどして、じっくり描き切る

※とはいえ、これらを理解した上で混乱させていくのは作品として全然アリ

【作家のタイプについて】

作品をつくりたい!と思う作家には大きく2つのタイプがある。
・萌え型:考えてるだけで幸せな自分の好きなこと
・排出型:自分がどうしても伝えたいこと

これが自分の作品をつくる上での「テーマ」になる。


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