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アートを愛する人たちが新しい芽を育てようとする気持ちがちょっと分かった気がする。

さまざまなジャンルのクリエイターが集まるアートフェス、SICFのA日程を見てきました。

荷物を先に持ってったこともあり、開場時間より少し早く拝見したんですが、みなさん、、凄かった!

一つ一つの展示ブースにいろんな世界観があって、ほんとに素晴らしかったです。現代アートっていうわけでなく、いろんなジャンルがミックスされてるところも楽しい。

お互いにいろんな刺激が受けられるような気がしました。なによりもう、みなさんの熱量が素晴らしくて。こんなすごいところに一緒に出展できるのが恐れ多い気持ちでいっぱいです。

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※写真はすべて、2019年のwinner's exhibitionより。

最近、マンガのレビューライターもやってるんですが、なんか徐々に有名作品よりは巻数が少なくてあんまり知られてなさそうなのを推したいな、という気になってくるんですね。

隠れた名作を先に見つけたいっていうよりは、マンガという世界すべてへの愛情、熱帯雨林を丸ごと守りたい、みたいな感じなんです。

なんとなく、ほかのライターさんやその業界に生きる人たちがそんな感じで生きているのに感化されたのかもしれません。

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↑ ミジンコが画面に。

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プレイヤーの立場だと「いい作品をつくらないと」っていう意識が常にあって、そこから自分と他の人の作品を比べて考えてしまうこともあるのですね。

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でも、純粋に鑑賞する立場になった時、おもしろいなぁ、不思議だなぁ、楽しいなぁ、きれいだなぁっていう思いが自然に生まれてくるのを味わっている時間はとても幸せだなぁと思いました。

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アートは価格があるし、SICF含むいろんなアートプログラムも「コンペ」形式になっていることが多いので価値の違い、優劣があるような気がしてしまいます。

でも、対外的に付けられている価値は、「私」が考える価値ではありません。たとえ100円でも、自分にとっては100万円くらいの価値があるものはあるわけですし、そういう「自分にとって価値あるもの」を改めて守っていきたいとアートを通じて感じられるのです。

アートって卵1パック250円みたいな、みんながもってる「だいたいの価値観」とぜんぜん違って、価格と実物の一致感が人によってさまざまなんですよね。

だからこそアートは、存在しているだけで「自分にとっての価値」を問いかけてくる。

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誰かが価値づけたものだけが「価値」だとすると、多くの人は価値づける立場になれないから、100円と決められたものを100円で買うだけです。

でもアートを創る時、好きなアート(に限らず作品)を好きだと言う時だけは、自分が大切にしたいことが明らかになる気がするんです。

この世界にはすごくいろんなタイプのアートがあるけれど、大昔はこんなになかったと思うんですね。今は本当に細かく違う物がいっぱいいっぱいある。

人の数だけ価値観が違い、大切に思ってることが違うっていうこと。作品を買う人たちは多様な価値観がある世界を守ろうとしてるのかなぁと思ったのでした。

作品を発表してるみなさん、展示のしかたもとても美しかったです。延期になってからも展覧会がスムーズに進み、出展者に差が出ないようにオンラインビューイングの手配をするなど対応してくださってるスタッフさんにも大感謝です。こんな素敵な展示会に出せるなんてありがたい気持ちでいっぱいです。

好きなクリエイターさんが見つかるかもしれないので、お時間があったらサイトをチェックしてみてください。ジャンルもさまざまなので、今後出してみたい方もぜひ!

ArtStickerの特設ページはこちら。気に入った作品に投げ銭できますよ^^


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