フィンランドの森の中でアート制作~Serlachius Museumでのレジデンスレポート
自然があふれる美しいロケーション!2017年9-10月にOumaが滞在していたフィンランド、Serlachius Museumの様子を写真多めでご紹介です!
Serlachius Museumってどこにあるの?
OumaがレジデンスしていたSerlachius Museum(セルラッキアス美術館)はヘルシンキよりさらに北、Mänttä(マンッタ)という町にあります。ヘルシンキ空港からは電車やバスでまずはフィンランド第3の都市と言われるタンペレに。乗り継いでマンッタに来るルートが一般的。乗り換えの待ち時間によりますが、空港からは4~5時間くらいで着きます。
✓ 参考リンク Serlachius Museum
滞在してるのは美術館の敷地内
滞在しているシェアハウス(同時に3人のアーティストが参加)が美術館の敷地内に。スタジオ内部の写真はホームページに出ているので、そちらをぜひご覧ください。
美術館の敷地はびっくりするほど広く、池や湖に囲まれています。橋を渡って行く小島には、布を巻かれた木もたくさん。
トゥルクで見かけたニットのイベントを思い起こさせます。
↑あったかそうに巻かれるニット@マンッタ
↑トゥルクの川沿いで行われていたニットイベント@トゥルク。川沿いの木にさまざまなニット装飾が。
敷地内にはオブジェもいろいろ!
ギャラリー併設のスタジオ
Alexander Castleという名前がついているスタジオは、滞在先のおうちから約2.8キロ離れたところにあります。美術館で車や自転車が借りられるので、私の移動は主に自電車です。道中にキノコが毎日すくすくするのでアトリエ移動が楽しかった!
建物内にアトリエスペースが4部屋あり、各アーティストごとに1部屋ずつ、さらにフィンランド在住のアーティストも使用しています。
他に彫刻専用の部屋も。今は彫刻部屋が使われていないので、私が一時的に借りています。
↑ アトリエの窓から見える景色。
アトリエの建物内にはギャラリースペースやコンピューター、キッチンなども。作業机もたくさん。かつかなり幅広で、2つ並べると幅4メートルくらいありそう。椅子ももちろんどでかいやつ、だけでなくいくつかあり、イーゼルも借りられます。外で作業したい人にとっても便利^^
1階のアトリエが一番広く、ネットも通じるので、2か月めは1階のアトリエに移動させていただきました。つくるものが大きくなりすぎたよ。
毎週金曜に「Friday Coffee」という地元の人たちとの交流イベントがあり、そこで自分のアートワークについて説明する機会があります。ほかにも希望すれば地元の高校生向けにレクチャーをすることも。
私も地元の中学校でアートプロジェクト(SORAプロジェクト)をさせてもらいました! ドイツで120人の村に滞在していた時も思ったのですが、こういう交流があるのはレジデンス参加の楽しいところですね。
私のアトリエの部屋から見える景色はこんな。
✓ 参考リンク SORAプロジェクト(Oumaがやってる世界中から絵を集めるプロジェクトです)
フィンランドの危険?なところは、ドアを閉めちゃうと鍵がないと開かないとこですね。。自分のアトリエのドアも間違って閉めちゃうと外から開きません。シェアアトリエなので、ほかのアーティストさんに助けを求めるとかでなんとかなりますが、一人だと外に取り残されて地獄みたいな気持ちになります。(フィンランドのトゥルクで1回、マンッタで1回やらかしました。。)
設備充実のアーティスト・イン・レジデンス
前回滞在していたフィンランド、トゥルクと比べてもはるかに小さい町。ホームセンターのような大型のお店はあるのですが、画材はタンペレまで行くか、オンラインで頼むしか手に入りません。
彫刻に使う粘土や備品、木材などはもともとスタジオに置いてあり、キロ単位で購入も可能です。他にプロジェクターや大画面テレビなどの設備のほか、自由に使っていい紙(トレーシングペーパー)もあります。参加期間はアーティストによってさまざま。1か月単位で最大3か月まで、希望ごとにアレンジされます。
✓ 参考リンク RESIDENCY APPLICATIONS(Serlachius Museum)
広すぎる庭がある家みたい笑。
こちらの美術館はもともと製紙会社がオープンしたもので、私はそこに絡めて和紙とフィンランドの「紙」を使った制作プランを提出しました。展示自体は義務ではないのですが、せっかくギャラリースペースがあるので、インスタレーションを作って発表したいと思っています^^
大型のインスタレーションの発表機会があるのは、何よりうれしい!(*´▽`*)
レジデントアーティストは美術館の入館が無料なだけでなく、美術館のレストラン・カフェの利用が50%オフになるよう。
車が運転できる人は車も借りられます。近隣の自然公園とかは車で行けると最高です。
あと、毎月1回、美術館のスタッフやディレクターさんたちと一緒にランチする会があって、それが最高によかったです。
ビュッフェ形式でいろいろ食べられる!そしてめっちゃおいしい!
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その他のアート関連情報はこちらから。
▼現代アーティストになりたい人のための~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ
https://mijin-co.me/art_article_matome/
▼Oumaのこれまでの活動経過はこちらからどうぞ!
https://oumavet.com/artwork.php
▼作品はこちらからご購入いただけます!
https://ec.tagboat.com/eccube_jp/html/products/list.php?author_id=100354&tngs_flg=0
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