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フィンランドの古都トゥルクでアート制作滞在しよう!~ウサギがくるアトリエ生活

初期のレジデンスのレポートって意外と書いてなかったですね。ブログとか真面目に書き始めたのはここ数年の話かーと今さら気づいています。今日は2017年のフィンランドのお話。はじめての北欧でした。

美術館所属のレジデンス

ABOA VETUS & ARS NOVAというトゥルク市内にある美術館は、日本語でいうと博物館の機能も兼ねていて(英語だとどっちもMuseumだよね)、トゥルクの歴史文化にも触れながら現代アートも取り扱っている美術館です。

✓ 参考リンク  ABOA VETUS & ARS NOVA

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地下にある展示施設がかっこいいんですねー。

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地下がのぞけるようなガラス張りの床があったり。ミュージアムショップもかわいい品ぞろえでした。

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レジデンスの条件等

2016年に応募したのですが、その時はポートフォリオを郵送で送る感じでした。こちらのレジデンスはフィンランド人による理由が多かったようで、外国人は私で2人目くらいだったような。(外国人の取扱いが慣れてない感じでした)

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現地に家がある人がアトリエだけ無料で借りたい、みたいな感じで利用してたっぽいですね。3~8か月借りることができます。けっこう広いアトリエで、たまにウサギが目の前を飛び跳ねてるのが最高でした。

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アトリエは無料なのですが、アパートは有料でスタッフさんに頼むと探してもらえます。私の時はちょうどアトリエスペースがあるマンションの上の階の一室を手配してくれました。(250ユーロ/月かかる)現金の持ち合わせがなかったので、美術館のクレジットカード支払い機能で一括で払わせてもらいました。

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自宅の写真はないですが、きれいなマンションでなんとサウナ付きでした!一人暮らしとしてはとても快適に暮らせてとてもよかったです。

滞在時の義務とかは特になく(場所によっては作品ドネーションの義務などがある)、制作途中に一度だけスタッフさんがきて、制作の様子を撮影してアーカイブするみたいな感じでした。人生で4回目のレジデンスですが、正直に言うとあんまり満足度は高くなくて。。美術館はとても素晴らしく、レジデンスアーティストは無料でいつでも入れますし、アトリエもとても広かったですし、用意してくれたお部屋もとても素敵でした。

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なんですが、アーティストとしてはやはり「展示発表」したかった。ほかに、デンマークのDAWなども展示発表はできないレジデンスだったんですが、DAWはもともと「どこかで展示予定があるアーティスト」を選抜してる感じなんですね。あと、作品についてかなり丁寧にインタビューしてくれました。Aboaもアーカイブはしてくれるんですが、リンクが貼ってあるだけなんですよね。

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渡航費とかの助成があるわけではないので、行ってる間は赤字になってしまう。その分、キャリアになるような批評家プログラムや展示機会がやっぱり欲しかったです。そういう意味では韓国のレジデンスはかなり充実してます。あとは参加アーティストも1回に1人なので、他のアーティストさんとスキルシェアしたりできないんですよねー。常にべったりしてるのは好きじゃないですが、たまにアーティストさんと出かけて、お互いの国の流行りとか考え方とかをしゃべるのは好きなので、そういうのも一切なかったのは残念でしたね。同じフィンランドでもマンッタのセルラッキアスのほうがスタッフさんとの交流ランチ会とかもあって楽しかったです。

✓ 合わせて読みたい  フィンランドの森の中でアート制作~Serlachius Museumでのレジデンスレポート

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とはいえ、アトリエスペースはかなり広く、いる間に近隣諸国に行ってもいいので、ビザ取得して8か月マックス滞在し、ヨーロッパに拠点をつくるという考えをもつなら、とてもいいかもしれません。なにしろヘルシンキはヨーロッパの玄関口。どこへでも行けますし、トゥルクからはバスで2時間ととても近いです。(バス内でもWifiがふつうに使える)レジデンス受かってればビザおりやすいですからね。

フィンランドで展示予定があったり、ヨーロッパに拠点つくりたいなぁ、売り込みしたいなぁみたいな時に拠点として使うというのはとてもアリかなと思います。同じ意味合いなら、物価の安いエストニアとかもありですね。私個人の感想としてはトゥルクは小さな町なので、滞在するという意味では割と3か月で十分な感じでした。

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