見出し画像

2月の月曜日「つるのリベンジ」

 日曜日の朝、娘が先週から楽しみにしていた新しいプリキュアを一緒に見る。前回の『デリシャスパーティ』の最終回もひとしお、次回予告で流れた『ひろがるスカイ』を楽しみに待っていた一週間だった。前日に、コンビニで新しいプリキュアのカード入りグミを見つけたので、買って帰ると、とても喜んでいた。一年前は二歳だったので、まだあまり思い入れはなかったようだ。劇場版を見に行ったときも思ったけれど、ちょっと触れさせるには早かったというか、物語の複雑さに慣れていないというか、そんな感じだ。今回のシリーズはどうだろうか。

 その後、仮面ライダーギーツ、ドンブラザーズを(主に僕が)観ていると、早く公園に遊びに行きたい娘が「アレクサ、テレビけして〜」と急かしてくる。僕も負けじと「アレクサ、テレビつけて〜」と応戦する。消えては点き、消えては点きを繰り返す我が家のテレビ。諸行無常。赤外線受信部を手で隠しながら、なんとかドンブラを観終えたあと、満を持して、公園へ。

 公園ではブランコをして遊ぶ。最近、本当にブランコが好きで、でもまだ自分では漕げないので、僕が押している。「パパ、おして〜」というのが可愛い。「もっとつよくおして〜」というので、慎重に力加減を調整する。というのも、先週、同じ公園でブランコをしているとき、隣にも同じような親子がいたのだけれど、その子が勢い余って投げ出されて背中から落下し強打していた。幸い頭は打ってなかったのだけれど、戻ってきたブランコ本体がその子に当たりそうになり、隣にいた僕が手で止めた、という出来事があった。その子のお父さんも結構焦っていたけれど、とりあえず大丈夫そうだった。なので僕も同じことにならないように気をつけている。実は似たようなヒヤリハットも経験している。

 そのあと、いつものローソンに行って、イートインでからあげクンを食べて(例によって僕はひとつも貰えなかった)、それから駅前のショッピングセンターへ。本屋さんに行く予定だったのだけれど、手前のクレーンゲームコーナーに娘が吸い寄せられてしまい、一回だけと言いつつ、結局十回くらいやらされた。もうこれでおしまいだよ、と何度言ってもイヤイヤ期が発動し、テコでも動かねぇぞ的な座り込み&寝そべり状態になってしまい、しまいには絶対これが欲しいと、プッシュポップが付いたハンドスピナーを熱望するので、意地で獲得した。

 とはいえ、このクレーンゲーム、やってみると意外と面白くて、僕は僕でパウパトの大きなぬいぐるみに挑戦した。こんなに大きなぬいぐるみをゲットしたら、娘もさぞかし喜ぶだろうな、という下心もあった。500円入れると六回できる仕様なのだけれど、一回目で頭の方に重心があることをつかみ、中心ではなく頭寄りにアームを引っ掛ければ取れそうだなと分かり、何度か試みた。あと少しというところまでいったものの、残念ながら取れなかった。ハンドスピナーに千円使っていたこともあり、この日は諦めた。

 ただ、悔しかったので、今日仕事帰りにもう一度、挑戦しに行った。前日の反省を活かし、狙いを定めてアームを操作する。五回目で良い感じに持ち上がり、そのまま取り出し口へ。行ける! と思ったのも束の間、これまたちょうど良い感じに出口に引っかかり、下まで落ちてこない。泣きそうになりながら、下降時に押し込む感じに調整してアームを下げるも、なしのつぶてだった。小梅ばりに心の中で叫ぶ。ダメもとで店員さんに、「あの、これ、ほとんど取れてる感じなんですけど、だ、だめですかね?」と問うと、「いいですよ」と笑顔で言われ、無事にゲットできた。帰宅後、妻と娘はお風呂に入っていたので、娘の椅子に取ってきたぬいぐるみを置く。お風呂から上がってきた娘がそれを見るなり、「なんでチェイスがいるの〜!」と大興奮だったので、ご満悦なパパでしたとさ。おしまい。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?