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「何も諦めてないね」と言われる

約1年ぶりの更新です。出産からあっという間に3年以上経ち、自分でも読み返すと「こんなこと思ってたっけ…!?」と驚くこのマガジンが今でも毎月多くの方にご購読頂いていて、ありがたいやら申し訳ないやら。お礼の気持ちも込めてたまには近況を更新したいな…と思います。※例によってだらだらと綴っているだけで、何かの役に立つような文章ではありません。

「桜花さんって、何も諦めてないよね」とよく言われる。相手は主に「お母さんになっても、仕事や趣味や人付き合いを諦めていないように見える。パワフルですごいね。」という好意的な意味で言ってくれていて、さらに「だから母親になる未来がそこまで憂鬱に思わなくなった、希望が持てた」なんて言って頂くことまであって、とっても嬉しい。のだが、「諦めないで両立するコツを教えてください」と聞かれると途端に何も言えなくなる。

実は「育児と仕事と趣味を両立するコツ」「ワーママスケジュール術」といった内容で寄稿依頼を頂くことが何度かあったのだけど、ほとんどをお断りしている。同じワーママといえどそれぞれの置かれた状況によってお悩みも求めているゴールも全然違う。私の話が参考になったり励まされる人もいるかもしれないが、「なんだこいつ恵まれてんな」と腹が立ったり「私はどうしてこうできないんだろう」とより追い詰められる人がいるかもしれないし、幼児はできる限り長時間親と一緒にいるべき教の人は「けしからん、子どもが可哀想」とか言うだろうし、なんつーか端的に燃えやすいネタだな、と思うからだ。私はその負の感情を受け止める余裕がないし、そこまでして世の中に発信するメリットもない。
…という前提で読んでいただきたいのですが、なにを諦めているか、って行動だけでは見えなくて、本人の気持ち次第なところはあると思う。

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