東京都水道局宅部公舎
1987.春頃、実家の建て替えを機に #東京都水道局 #宅部公舎 に一時的に引越した。
水道局公舎とは
東京都水道局職員及びその家族が住む #社宅 である。
他に市内にあるテラスハウスタイプの金山公舎に出生から二歳まで住んでいた時期があり、その後、父方の祖母らが住んでいた家を譲り受けて住み・実家としている。
因みに父方の祖母らは別途同じ土地に新築した家を建てて移り住んだ。
父方の曽祖母2人と祖母が相次いで亡くなり、私の高校受験を終えた頃に実家を新築することになり、
東京都水道局宅部公舎に半年間住むことになった。
場所的には #西武園遊園地 と #多摩湖 = #村山貯水池 や #狭山公園 といった自然豊かな場所にあり、 #西武多摩湖線 の終点駅である西武遊園地駅前まで軽く徒歩数分で行ける。
一時転居前の部屋を両親と同伴で下見したら、
築年数が私が生まれる前に竣工したらしく、かなり埃だらけで後から借りる職員とその家族に迷惑をかけるのは当然
といって良い程老朽化していた。
しかも、トイレと浴室に空調がない為に汲み取り式特有の異臭があることも、
当時の貧困住宅みたく、今まで通り周囲の友人らに馬鹿にされてもおかしくない程住み辛さを感じる。
その無残な情景を見た私は、呆れ返って涙してしまい、
昭和のテレビドラマに出てくる様な古びたアパートのワンシーンを思い出す程だった。
この状態だったらハウスクリーニングを要する状態でもおかしくないが、
それに要する費用がなくて施工を見送る様子であることから、 #公務員 特有の思考といってもおかしくない。
それ以前に物心がついていない頃に同局金山公舎に住んでいたが、当時の記憶はあまり覚えていなかったものの、私の中では宅部公舎を初めて借りた部屋と見なしている。
家族以外の新しい関係が築けそうなマンションや団地といった集合住宅に住んでいる友達が羨ましく思っていたが、
現実は防音材がない為に、老朽化による不便さだけでなく、上層階に響く物音が響いたりするといった苦情が入ってしまうという問題も抱えていた。
現在は老朽化した為に私達家族が住んでいた宅部及び金山の各公舎は取り壊されてなくなっているが、
この半年間で一軒家では問題ならなかった集合住宅特有のデメリットを肌で感じることが出来、特有の煩わしさから起きるトラブルの仕組みを生存中にに学べて良かったと思う。
只今失業中で高齢家族に合わせた生活を強いられており、取材する時間と費用がない状態で2時間という短時間で執筆しなければならない厳しい状況です。 主たるジャンルはいじめ、ハラスメント等の労働・社会問題を過去の回想を基にして執筆しております。