愛してしまったら…

誰かへ

バレンタインデーもホワイトデーも終わり、
別れと出会いの春がやってきて、
多くの人が、
愛を交換し合っていることだろうと思います。

「交換」という言葉を使ったのは、
愛すること自体を
自分の心を半分相手に贈ることだと思っているからです。

相手にも自分の心を半分贈る気持ちがあれば、
お互いの愛で満ちた心が
それぞれの中で光合います。

間違った相手に半分贈ってしまったら、
欠けた心がずっと痛みを与え続けます。

それくらい、だれかを愛することには
覚悟と決意が必要なのです。

それができない弱さが私にはありました。
本当に大切な人にはいつも幸せでいてほしい。
だから私は強くなるために努力して、
そして覚悟を決めました。
それは容易なことではなく、
毎日が苦しさと反省、そして改善のループでした。

自分の心が完全体を失ってしまったとしても、
大切な人…心から愛していると思える人だから、
心の半分を彼に贈りました。

今、私はずっと痛みに震えています。
でもこれは私が決めたことです。
交換できなくても贈りたかった愛。

そのことが相手にとって
価値あることだったかどうかはわかりません。

心を半分ずつ交換することができていなければ、
結局、気持ちを言葉にして伝え合うしか
お互いの気持ちを知る手段はないのですから。


今夜も私は、
半分になってしまった心を抱いて眠りにつきます。

あなたにはどうか、
交換し合った心が形を成して
愛に満たされていてほしいです。

私はいつでも
あなたの幸せを祈っています。

そして、
私の心の半分を持つあなたの幸せも。


2024.03.17   Oui

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