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人生と経営について

私は人と人をつなぐことを生業にしている。ビジネスに限らず、プライベートでも、人は一人では生きていくことができないから、人とのつながりは生きていく上においてなくてはならないことであり、よき出会いが、人の心を豊かにし、人に幸せをもたらす。

人に、「団長はコンサルティングをされているのですか」と聞かれる。昨日も、中国ビザ申請センターで私の職業を聞かれた。言いようがないので、"コンサルタント"としておいた。
私はコンサルティングのような、そんな高尚なことができるわけもない。コンサルティングをするようなどんな専門知識も全く以って持ち合わせていない。単に人と人をつなぐだけである。
「それでよく生計が成り立ちますね」と言われることもあるが、何とかなっているのは、私のセッティングが皆さんのビジネスやプライベートに何らかの貢献をしているからだと思う。
それは、成約報酬の場合もあれば、セッティング自体に報酬をいただくこともある。頼まれたらできることをするだけで、それをビジネスとして全く体系化していないところが、私の人の好いところと言うのだろうか。こんなところは私にはビジネスセンスが皆無と思う。それが私の持ち味と言ったら持ち味なのだが。そんなことをサポートしてくれる知恵者がいたら、もっと楽々に生きていくことができるのだとも思う。

「経営は人生そのものであるが、人生はイコール(一般に言う)経営ではない」と矛盾したことを思っている。この矛盾が矛盾でないところが私らしいところだ。

私は40代前半、銀行でベンチャー企業の新規開拓業務に携わっていた。その中に稲盛和夫さんが塾長をされていた盛和塾の塾生が何人かいらした。
彼らから盛和塾の機関誌『盛和塾』を紹介され購読しはじめたことが切っ掛けで、稲盛さんにお会いする機会があって、その後紆余曲折を経て、44歳で銀行を中途退職することになった。

私は経営者になりたいと思い、それで盛和塾に入塾した。そして、経営とは何かを学び、そこで、"やっと"気が付いた。

「経営は人生そのものであるが、人生はイコール(一般に言う)経営ではない」と。

相田みつをさんも言っている。

『みんなほんもの』

トマトがねえ
トマトのままでいれば
ほんものなんだよ
トマトをメロンに みせようとするから
にせものに なるんだよ
みんなそれぞれに
ほんものなのに
骨を折って にせものに なりたがる


私はトマトであり、いくらメロンになりたいと思って努力してもメロンにはなることができない。だから、ほんもののトマトになることだ。
そして、一匹狼ならぬ一匹パンダで生きていこうと思ったのだ。

しかし、事を成すには一人でできることはたかが知れている。だから大事を成すために人の力を借りることだ。汝自身を知って、素直に自分の足らないところを知って、信頼できて、その足らずを埋めてくれる人の力を借りることだ。
その人は何人でもいい。多ければ多いほどいい。

なぜ経営者になりたいと思ったのか?
何かを成すために経営者になるのであって、経営者になることが目的ではないだろう。
何か目的を果たすために組織がある。その組織を構成するパーツの一つになればいい。自分の能力、キャラクターに相応しいパーツになることだ。そして、自分の得手をフルに発揮することだ。

私はそのトップにならなくていい。トップになっても、目的を果たすことができなければ全く意味がない。自分も幸せにはなれない。
そんなことで、私は一般的組織のトップには全く向いていないと自覚した。
私の力は、縁の下の力持ちになることがベストと思ったらそれに徹することだ。私の能力、キャラクターを最大限に生かすことができるポジションにつくことだ。

そんなことを思っていろいろな人に会う。

ベースは、経営者以前に、"人間として全うに生きる"ことだ。

稲盛さんの仰る[6つの精進]を心したい。

[6つの精進]
1.誰にも負けない努力をする
2.謙虚にして驕らず
3.毎日の反省
(利己の反省及び利己の払拭)
4.生きていることに感謝する
(幸せを感じる心は、"足るを知る"心から生まれる)
5.善行、利他行を積む
6.感性的な悩みをしない

経営者は、この[6つの精進]をベースに、経営者としての才覚、センスが必要だ。
私は、そんな経営者をどのようにサポートできるだろうか。

[経営12カ条]
第1条 事業の目的、意義を明確にする
第2条 具体的な目標を立てる
第3条 強烈な願望を心に抱く
第4条 誰にも負けない努力をする
第5条 売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
第6条 値決めは経営
第7条 経営は強い意志で決まる
第8条 燃える闘魂
第9条 勇気をもって事に当たる
第10条 常に創造的な仕事をする
第11条 思いやりの心で誠実に
第12条 常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で


経営者に向いている性格がある。

経営者は、事業を成功させて企業の成長を促す重大な役割を担っています。目標達成に向けて従業員を引っ張り、スピーディーに経営判断を下すのは容易ではありません。そのため、経営者には向き・不向きがあります。

[経営者に向く人の7つの性格]
1.楽観的で切り替えが早い
2.行動力がある
3.決断力がある
4.忍耐強い
5.柔軟性がある
6.自分の信念を貫ける
7.知的好奇心が強く勤勉である

[優秀な経営者の3つの特徴]
1.人に頼るのがうまい
2.仕事が好きで熱中できる
3.数的感覚に優れている

[経営者に向いていない人の性格・特徴]
1.ネガティブ思考で失敗を引きずりやすい
2.責任を負いたくない他責思考
3.優柔不断で自分で判断するのが苦手
4.慎重になりすぎる
5.自分の意見を押し通そうとする

兎に角、私の能力、キャラクターをフルに生かした立ち位置を取ること。

そのためには、
①素直な心を持つこと
②謙虚と感謝の心を持つこと
③人のことを思い遣ることができる"恕の心"を持つこと

そんな観点で人を見て、人を育てることだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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