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私の二毛作目の作物は"能登"でつくる

6月5日、信交会(安田信託銀行とみずほ信託銀行のOB・OG会)の年次懇親会に出た。同期も10名足らず出席していた。

同期の皆んなは、ほとんどが片手間の仕事かボランティア活動をしている。悠々自適な第2の人生を送っているようだった。
私のような、"これからの第2の人生こそが人生の本番""人生は二毛作で、二毛作目が本番"という人生に対する考え方をする変わり者は誰もいない。

そう言う私も、還暦から11年、古稀を過ぎて、まもなく暦が一回りする歳だ。人生の最終コーナーを走っている。
何とか五十肩の痛みは治まったものの完全復活には程遠い。背中に手が回らない。孫の手も上手く使えない。
毎月、近くのかかりつけ医に通っているが、先生から「医師会から、患者さんに対して生活習慣病の定期的指導をするように指導がありました。ついては、療養計画書を作成して、患者さんの現状を患者さんとクリニックが共有して、生活習慣病の改善に努力していくことになります」と言われた。そして、初回の『生活習慣病 療養計画書』を作成することになった。

私の主病は、①糖尿病、②高血圧症、③脂質異常症だとか。
BMIは25.1であり、25以下にするために、体重をもう1kg減量するようにと。
減量には、毎週2〜3日のウォーキング(2時間)はほとんど効果がない。食事療法に限ると。
腹8分目、早喰い厳禁、野菜・きのこ・海藻などの食物繊維の摂取を増やす。油を使った料理(揚げ物や炒め物等)の摂取を減らす等々。

人生は二毛作であり、現実に二期作をすることなど決してできはしない。
一回目、人は何も分からないままに米をつくる。米の種類やその土地の土壌・気候・天候等々で成功も失敗もいろいろ経験する。その経験をベースに、二期作ではなく二毛作をスタートするのだ。

古稀を過ぎると、身体は至るところ痛んでくる。しかし、心は一期作目よりも練れてきており、ピュアさは一段と増している。心身ともに、素直に"汝自身を知って"、その上で、腰を落ち着けて二毛作を始めるのだ。

"おかげさまで"が当たっている。宇宙の大流に沿って一生懸命生きていると、いいことばかりが身の回りに訪れてくる。

生前葬と出陣式は、たまたま都市型納骨堂を買ったのが古稀の歳だったので、その流れで行なったものだ。それ以上の考えはなかった。
ところが、この"生前葬&出陣式のイベント"といただいた"戒名(今の本名)"が、私の心を実に前向きにさせてくれたのだ。

新たな人生を、第一生の高下駄を履いて歩くことができる。そのため、精神はリフレッシュする。

先日、小池百合子さんが、「東京都知事の3期目にチャレンジする」と、高々と、そして穏やかに、立候補宣言をした。

彼女は昭和27年7月15日生まれの71歳(辰年)。私より4ヶ月お姉さんだ。そのお姉さんが言わんとするところは、「私の一毛作はまだまだ終わらない。これからが一毛作人生の本番なのだ」という宣言なんだろう。
魑魅魍魎の世界を強かに生きていらっしゃる。彼女もその魑魅魍魎のお一人なんだろう。だから、同類を利用・活用して、その魑魅魍魎の世界を堂々と、一本独鈷で生きていく。

私は言いたい。
「小池さん、せいぜい、東京を元気で活力あるキャピタルにして行ってもらいたい。大いに期待しています」と。

4ヶ月先輩のお姉さんが活き活きと、人を喰ったように、強かに、人生にチャレンジしている。いろいろな批判はあるだろうが、そのチャレンジ精神は高く評価できる。素晴らしい!。
私同様に、古稀を過ぎていらっしゃるから、身体はガタガタのところがおありだろうが、お見受けしたところ、そのガタガタがあってもそれを露ほどもお見せにならない。女傑である。謙譲の美徳で、一層のご健闘を祈る!。

私も負けてはいられない。
悠々自適の同年代を見て、自分と同年代を比較するような相対的な考えでは、先が思い遣られる。
中村天風師の言う"絶対積極(ぜったいせきぎょく)の精神"を持つことだ。
その精神で、小池さんは一毛作の仕上げ、私は二毛作のスタートをする。

では、私はどんな作物を作ろうか。とうもろこし(昨日、最高糖度のとうもろこしを食べた)かメロンか。私しかつくることができない、人に喜んでもらう滋養強壮、健康増強になる、それでいて美味な果物を作りたい。

それは"ふるさと能登"にある。
能登のために生きる。私の原点である"ふるさと能登"のために、一本の太い柱を高々と掲げることだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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