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東大応援部「新人激励交流会」に出席する

8月5日(土)、渋谷道玄坂の「SuNaBa」にて、赤門鉄声会(東大応援部OB・OG会)主催の「令和5年度 東大応援部 新人激励交流会」が開催されて、出席した。
いつもは大先輩たちもご出席されていて、私はそれに次ぐ年代なのだかが、この命にも関わる猛暑の毎日が続いているせいなのか、私が出席者のなかで一番年長だった。そんなことで、乾杯の音頭は私がする羽目になった。「あぁ〜、私もそんな歳になったのか」と、時が経ったその早さに、感慨深いものがあった。

今年の応援部に入部した新人は、リーダー6名(M5、W1)、吹奏楽団10名(M6、W4)、チアリーダー12名(M0、W12)。
合計28名(M11、W17)だ。大豊作だった。

リーダー6名は、例年になく多い。なかなかリーダーになる新人は少ないのが問題ではある。
これは今に始まったことではない。私の代はリーダー2名のみで、潰れる一歩手前まで行った。

今のリーダー部は、そんなに理不尽なところはないと思うのだが、なかなか入ってこない。
男臭いリーダーは、男子が専売特許なのだが、男子が集まらないとしようがない。「男らしい」は男子にとって、魅力的なワードではないのだろう。もっと肉食系男子が増えてほしいものだ。
それでは、女子はどうかと言えば、こちらはなかなか気合いが入っている。
昨年度の主将(団長)が杉田南実さんで、リーダーとチアリーダーを兼務していた(杉田さんは、初めての女性団長だったこともあり、昨年度の東大総長大賞を受賞した)。
また、昨年は、新人の及川涼世さんがリーダーで頑張っていた。それも影響しているのだろう。今年度も、新人の永井遥夏さんがリーダーに加わった。

このように、リーダーは男子の専売特許ではなくなった。
吹奏楽団は、男女のバランスがいい。今年は3パートで一番入部が多い。
チアリーダーは、今のところ女子オンリーで女子の専売特許だ。

そんなことで、本日現在の東大応援部現役部員は、合計84名(M23、W61)だ。何と、7割以上が女子部員だ。

私が現役の昭和46〜49年は、応援部は男子のみ。女人禁制の部だった。チアリーダー部はなかったし、吹奏楽団に女子が入ってきても、幹部以下の先輩たちは、彼女たちをどう扱ったらいいか分からなかったこともあり、女子は1年ももたずに退部していった。 

それが半世紀経ったら、応援部は女子が引っ張る部になった。いや、男女共同・協働の部になった。
まさに、応援部はSDGs、ダイバーシティ&インクルージョンの時代の先頭を走っている。半世紀前とは隔世の感がある。

私は、安田信託銀行で、昭和59年から7年以上に亙り、人事部で採用と人事企画をしていた。
ちょうど昭和60年5月に「男女雇用機会均等法」が成立した。総合職採用は、それまでは男子のみだったが、61年4月入社の新人は女性も加わった。
しかし、彼女たちは、多くが1〜2年で退職し、主に外資系の会社に転職していった。

私は、その時、社会も会社も、形だけの男女雇用機会均等だったことに忸怩たる想いを持ったものだ。

そんな想いのなかで、応援部の様変わりの変わりようや、SDGsで女性活躍が求められる時代になったことを思う時、本来は自らが変わっていかなければならないことではあるが、外部からの力によってでも変えていくべきこと、人間としてのあるべき姿に変えていくことの大切さを痛感している。

そんな意味からも、私がFloraを応援すること、アンナを応援することが、私個人の人生において、大きな時代の流れであり、これが私の第二生のミッションであることを強く確信するのだ。

私が『応援』に関わって半世紀が経つ。その中でも、生まれ変わった第二生は『女性活躍のための応援』のウェイトが高まってきた。
そして、これからの後半生において、その応援精神を『応援哲学』にまで、更に昇華させていきたいと思う。

東大応援部には、「3S-spirits」がある。
OUEN Japanの『3S-spirits』は、東大応援部のそれをベースにしている。

1.Service⇒社会貢献
2.Sacrifice⇒活私奉公
3.Study⇒人生修養
と、私は意訳している。

己を磨き続け、人格を陶冶することだ。そして、己を活かし、公に奉仕することだ、社会貢献することだ。
そのことが、更に己を磨くことにもなる。

【人は人のために生きる】

「魂を磨き続け、魂を高める」には、【人のために生きる】ことだ。そして、磨き続けた魂がピークになったところで、天が、「そろそろ、そんなところでいいんじゃないか。よく頑張ってきたな。それ以上は次の世でしたらいい」と、言ってくれるだろう。

それまで、コツコツコツコツと、地道に、ただ一筋に、「人のために」働き続けることだ。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)


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