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故郷の先輩からのありがたいアドバイス

3月〜4月と2ヶ月続けて能登に出張している。今月も22日〜24日に2泊3日で能登〜金沢〜富山に出張する。
これから毎月、能登を中心として、石川県と富山県の北陸地方に出張することになるだろう。
"地方創生"がテーマだ。

昨日(5月1日)は、OUEN Japan 副団長と二人で、医療関係の仕事をしている先輩の会社を訪問した。

先輩は、私と同郷(石川県中能登町)だ。同郷と言っても、若い時からの知り合いではない。7年前だったろうか、北國新聞社東京支社の営業部長から、「団長と同じ、中能登町ご出身の社長をご紹介したい」と言われてご紹介いただいたのが初対面だった。
社長の甥御さんは私とは高校が同期でもあった。同郷の誼で、お互いが人好きなこともあるのだろう。すぐにザックバランにお話しする間柄になった。
それから、社長には[OUEN Japan]が開催する望年会や信念会にご出席いただいている。

医療業界は当然ながら、お人柄の成せるわざでもあろう、医療業界のみならず、社長は豊富な人脈をお持ちになっていらっしゃる。
私は社長から一人ならず素晴らしい人たちのご紹介をいただいている。

今回の訪問は、
①私たち(OUEN Japan)が中能登町を訪問したご報告
②微力ながら、半島復興応援に懸けることのご報告
の2つだった。

同社の[経営理念]と[ビジョン]と[目指す人間性]は、私の想いそのままであり、社長の能登への想いは私と同様であろう。

これからの10年〜20年、それ以上かかるであろう能登の復興に、是非ともお力をお貸しいただきたいとの思いがあっての訪問だった。

社長は、私たち二人に能登復興のポイントとして、稲盛和夫さんの[アメーバ経営]と松下幸之助さんの[経営に成功する原則]のお話しをされた。

"地方創生には民から学ぶことが肝要"だと。

[アメーバ経営の目的]
1.全員参加経営の実現
2.経営者意識を持つ人材の育成
3.市場に直結した部門別採算制度の確立

[稲盛和夫さんのお言葉]
(京セラ創業)当時、私は、経営に関してはまったくの素人であったので、何を頼りに経営をしていくべきかで絶えず悩んでいたが、やがて、京セラ創業のベースとなった「人の心」というものが経営を進めていくうえで大切なものではないだろうかと考えるようになった。
非常に移ろいやすいのも人の心なら、ひとたび結ばれると世の中でこれくらい強固なものもない。
歴史をひもといても、人の心がどれほど偉大なことを成しうるかということは枚挙に遑(いとま)がない。集団を率いていくには、結局、人の心を頼りにする以上に確かなものはない、と考えたのである。アメーバ経営においても、人の心がベースとなっている。
出典:『アメーバ経営』(日本経済新聞出版社)

また、産経新聞社の記者時代に、松下幸之助さんからお話しをお聞きになったことは、

学歴がないことをどう思っていらっしゃるのか?

自分に学歴がないことはどうということはない。
学歴があって、能力がある人に協力してもらえばいい。
昔から身体が弱いことも何も苦にしていない。逆に、私が思うところを頑健な人に手伝ってもらえばいい。

何事も"素直な心を持つ"ということだ。

[経営に成功する原則]

経営には非常に勘が重要だ。しかし、勘だけではダメだ。また、データやコンピュータだけでもダメだ。資料をいくら重ね、そんなものを分析しても限界がある。

経営に成功するには"原則"がある。それを心得ないと絶対に成功しない。
その条件は三つある。その三つを満たすことが重要だ。

第一(絶対条件)
経営の哲学、経営理念、志。

第二(必要条件)
一人ひとりの豊かな個性を最大限に生かし切れる環境の整備。その一人ひとりの内にある創造性を最大限に引き出すことに成功すること。

第三(付帯条件)
戦略と戦術を駆使すること。
これは、決して絶対条件ではない。付帯条件にしか過ぎない。

地方創生は、松下幸之助さんと稲盛和夫さんの経営哲学から大いに学ぶことだろう。
目先のことだけに目を配るだけではなく、大局的観点と長期的観点から物事を見て、考え、行動することだろうと。

中能登町から能登を復興させるためには、"民の力と知恵を取り入れる"ことだ。
[OUEN Japan]のミッションを果たすためには、そんなところがキーポイントだろう。

社長のお話しは、実にありがたく、大いに参考になった。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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