何もいらない

何もなくて良い

どうせ死ぬんだから

家も車もブランド品もお金も幸せも

生活もいらない

服もバッグも大きな荷物も愛も憂鬱も

楽しい思い出もどうせ忘れてしまうのだから


どうせ死ぬんだから
何も持たない方がいい

大切な人も好きな場所もない方がいい

生きたいと思えば思うほど
手放すのが怖い

私は私にしかなれなかったのに

綺麗な作品に仕上げたい
海に散骨して欲しい
楽しいこと幸せなことばかりじゃないし
汚くて隠したくてなかったことにしたいことも
たくさんあるけど
それも含めて私の作品
花は散り際が美しいって言葉が好き
死んだら完成する作品に「人生」って名前をつけるんだ

いつ死んだっていいように
いつでも身軽でいたい

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