料理で味もこころも「ととのえる」

　
　サウナで整う人がいるように、私は料理で心を整えます。なかでも一番好きな作業が味付けです。調味料の匙加減こそ料理の醍醐味ではなんて勝手に思っているくらいであります。


　何が足りないのかぼんやりした感じのマイ料理に四苦八苦。原因を突き詰めるべく推理していく過程もまた良いもんですよ。今ではめんつゆ白だしで大概何とかなりますね。ただあまりに万能調味料の出現に私は一抹の寂しさも感じています。


　そこそこ料理好きになる為に味付けという鬼門を乗り越えるのは大事な事かと。失敗や今ひとつの繰り返しで絶妙な匙加減を発見。味見している時って自分の神経が、ものすごく研ぎ澄まされている感じがあります。何か一品作ると五感をフル稼働させて料理を終えると、どっと疲れが出る時もあったり。


　うまくいった安堵もあるのでしょうか。ある程度味付けが完成された出来合いのものを混ぜて失敗しないのも良いけれど、たまに敢えて難しい事してみるのも結構楽しかったです。


　確かに具材切ったりするのも時間かかるし、面倒くさいですね。そういう工程の中で自分の中で省きたい箇所を便利家電に助けてもらうのが理想ですね。人によって何に時間をロスしているかも違いますし。各家庭によって欲するものもきっと違うでしょう。


　我が家では、フードプロセッサーが必要です。何がこの家に足りないかを知る為にも、手間のかかる工程で料理やるのも一考です。自分にとってハマるやり方に出会うと、作業効率もぐっと上がります。イライラする時間が減ったら、きっと心も整うはず！