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大人にこそ必要な「愛着形成」
愛着という言葉を聞いたことはありますか?
「家に愛着を持つ」
「モノに愛着を持つ」
大切にしてきたものや場所に対して、こんな風に言ったりしますね。
人に対しても、同じように「愛着を持つ人」、反対にどうやっても「愛着を持てない人」がいると考えてみてください。
安着を感じられる人には、きっと安心感を感じるはずです。
あるがままの自分をさらけ出しても、傷つけられることはない。
安心して素の自分が出せる、そんな人に対して、人は愛着を持つのです。
生きていく上で常備が必要な「防災セット」
この「愛着を感じられる人」ですが、いつもいつも必要としているわけではありません。でも、いざという時には絶対に必要になるので必ず持って置くことが必要になる、まるで非常時に備えた「防災セット」みたいなものなのです。
では、愛着を感じられる人を必要とするのは、どんな時なのでしょうか?
それは、自分が窮地に陥った時です。
ひどく傷ついた時や、不安や恐怖が襲ってくる時、また、どうしていいか判断つかず迷路に迷い込んでしまった時に、SOSを出すと、心配してすっ飛んできてくれるような相手です。
そういう相手がいると思えることが、とてつもない大きな安心感をもたらし、冷静になって課題に立ち向かえる勇気をもたらしてくれるのです。
災害の大きさによって愛着の強度が求められる
恐らく何事も起こらなければ、一人でいることに不自由さは感じることはないですね。いつもの通り、毎日が過ぎていくのであれば、問題を感じることはないでしょう。
ところが、危機に直面した時です。
「どうしよう!」
「困った!」
という事態に遭遇した時、さらにはそのお困り感が、とてもプライベートな要素が強い場合、誰彼構わず助けを求める、というわけにはいきません。
防災セットに例えるならば、大雨で停電した時には、懐中電灯やろうそくの備えさえあれば、難を逃れることができます。
でも、家が倒壊する危険があり、二次災害も迫っているとなれば、懐中電灯だけでは心細いです。
命の危機が迫っているわけですから、もっと頑丈な避難場所が必要になる。
それと同じように、困った事態の大きさによって、人への愛着の強さが重要になってくるのです。
例えば、子どもの発達に気がかりがあるとか、実家の両親が困ったことになったとか、また仕事で窮地に追い込まれているとか。
なんでもいいのですが、とにかく自分にとってとても重要性の高い、心理的な危機的状態に陥った時には、心の中に充満している不安や恐怖を、素直に伝えることができる相手が必要になるのです。
実際に解決策を講じるのは自分であっても、問題に立ち向かい、勇気を振り絞って前進させる時には、どうしても安心感を感じさせてくれる人が必要。
愛着を持てる人の存在は、人間である以上、どんな人でも、絶対に必要だということなのです。
愛着関係がなければ自己流で安全を確保
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