こいのぼらないこいのぼり


今年4月に入園式を迎えた息子はコロナの影響で登園自粛になった。
幼稚園入園が楽しみでもあり産まれてからずっと一緒に過ごしてほとんど離れたことがなかったので寂しさもあり毎日抱きしめては「幼稚園楽しんでねでも寂しいなでも楽しんでね寂しいな」って呪文のようにつぶやいて
こうやって少しずつ少しずつ離れていってしまうんだなあってセンチメンタルになってたのも束の間
登園自粛になった。
毎日コラー!と怒鳴り散らしてた私が幼稚園にいってくれてる時間でイライラをリセットしてなるべく感情的にならずにいれたのに
お友達と仲良く遊んでたのになぁ。
お歌うたったり美味しい給食食べたり楽しそうだったのに。仕方ないけどかわいそうだなあ。と思っていたら

幼稚園の先生から電話
今ご自宅おられますかー?今からちょっと行きますねー!と
幼稚園バスで自宅前に来てくれた先生が
自粛期間中も楽しく遊べるグッズをもってきてくれた。嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
結婚して見知らぬ土地に嫁いで知り合いもいない中
子供2人とおうち時間。
外に遊びも連れていけずなんか社会から切り離されたような「私たちここにいるよー!」「誰も気付いてないのかなー!私たちの存在ー!」と心の中がうるさかった。
そんな中このプレゼント。
私たちがここにいる事を気にかけてくれている人達がいるって泣けてきて
お、私こんなにせっぱつまってたんかい!ってびっくりしながら遊べるグッズの中を見たら
鯉のぼりキットが入っていた


作る前に息子が鯉のぼり棒(正式名称なに)を振り回して遊び
「こら!辞めなさー   の時点で
ボキッとおれて
「ほら!いかんってだけん言ったろうもんっ!」って博多弁のおじさん口調で怒鳴り散らして
でも幼稚園の先生方の気持ちを蔑ろにしたくない気持ち。こどもの日をお祝いしたい気持ち。
おうち時間おうち時間おうち時間。



そして完成した作品がこちら

短っ!緋鯉なのか真鯉なのかいや漢字が正解かもわからんし吹き流しも吹き飛ばされてしまったけど

持ちやすい。持ち運びやすいサイズ。
ミニマリストの鯉のぼりできた。
「我が家の鯉のぼりが読者さんに大好評でESSEさんで取り上げられることになりました。本当にありがたいです。最小限で丁寧な暮らし。鯉のぼりも最小限でいいですよね。これなら持ち運びしやすいですし、横断歩道を渡る時なんかとってもいいですよね。信号待ちの運転手さんも自然と笑顔がほころびます。」
んなわけ。ミニマリストが1番いらんやつ。

なにより低いけど洗濯バサミにバサまれてるけど
無駄に矢車まわってそよいでじわる。

こいのぼらないこいのぼりの話。

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