見出し画像

DJ機器とのお別れ危機、そして今

散々迷った挙げ句、「一生モノ」と心を決めて貯金をはたいて買ったDJ機器一式にも、ライフステージの変化と共にお別れの危機が。

転居、結婚、子供が生まれる、家を買うという節目には「場所も取るし、売っちゃえばお金になるんでしょ?」と周りの声にシンクロして自分の心にも迷いが。

初めての一人暮らしでは、狭い部屋でまさに自分の世界の中心だったのに。世界が変わったのか、自分が変わったのか。しかし、大人になるってそういうモノだと妙に納得している自分もいる。

もしも今、そんな状況で迷っている人がいたら、ちょっと言いたい、「今触らなくなったとしても売らないで、もうちょっと保管してみれば?」と。

かく言う自分にもDJ機器を手放さずとも邪魔なオブジェという期間も結構長かった。とにかく仕事や子育てが最優先。日々をこなすので、忙しいし、疲れたし。ちょうどアナログレコード生産低迷期やクラブから足が遠のく時期も重なって、音楽は聞いても、なぜか埃のかぶったDJ機器には触れる気が起きなかった。

しかし、ある時ふと想う。

音楽をただ聞くのとは違い、DJプレイは主体的創作活動=クリエイティブな時間だったのではないか。今は少し離れても、また自分の時間が増えてきた時、きっとそこからの人生とその時間をまた豊かにしてくれるのではないか。

そして今、少し自分の時間ができて、またおウチDJを再開して「あの時、手放さなくて良かった」と感じている。

ただの一体験談。何が正しいとか間違っているとかはない。

かれこれ20年近く前、ネットでの個人間レコード売買でUKからの送料がレコードより高かったKoolkat盤のStrings Of Life '89。レーベル面に雑なAndy Wのサインがあるが、ホンモノか、ただの落書きかは分からないまま。それで良い。

Koolkat盤 Strings Of Life '89
印象的なジャケットアートが有名

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?