見出し画像

【体験談】ありがたかった・心から安心できた見守り〈期間限定無料〉

こんにちは、ゆずです(*´ω`*)

今回は見守り編パート②。

わたしが不登校・寝たきり・引きこもり時代に、心から安心できた見守りをまとめていきます。

不登校当時はよくわからなかったけど、大人になった今だからこそわかるありがたさも。

両親だけでなく、親戚、近所の人、先生など、自分のまわりにいたすべての大人に対する本音です。

ぜひ最後までご覧ください。

とくに最初の見出しはめちゃくちゃ大切なので、ブックマークして何度も読み返していただければと思います。

見守り編パート①「居心地悪かった」はこちら。

【体験談】居心地が悪かった・安心できなかった見守り

※この記事はあくまでわたしの体験談です。気楽に読んでいただけると幸いです。

※また、今回の内容は、小学校から高校までの経験をもとに書いています。性別や年齢、関係性にもよるので、参考程度にしてください。

  • 見守りで悩んでいる

  • 子どもの心を守りたい

そんなお母さんお父さん、不登校に関わりのある大人は、こちらの記事もお読みください。

ちょっと長いのですが、元不登校として伝えたいことをまとめました。

おうち部「【重要かも】心の扉をひらくには?親子の信頼関係を築くポイント」

あと、この本は買っておいて損はないと思います。


まずは否定しない・叱責しない

わたしの体験談に入る前に、これだけは伝えさせてください。

見守りのときは、

  • 助言せず

  • 正論を押しつけず

  • 叱責せず

  • 否定せず

  • 疑わず

  • 脅さず

  • 表面的な言葉や行動だけを受け取らない

  • 本当の気持ちを想像すること

  • なにか言いたくなったら6秒我慢

これだけは九九のように口から出てくるまで、頭に叩き込んでいただきたいです。

とくに不登校になって負のループに入ると、お互いキツイ日々が続きます。

【負のループ】

親も子も(またはどちらかが)「学校に行くべき」という思いを手放せずなかなか休めない

⇨(子)動けなくなるまで頑張る

⇨(子)行きたいのに行けない…

⇨(子)まわりから否定される、みんなから置いていかれる、今日も◯◯できなかった…などの経験を積み重ねるから「自分はダメダメ」という思いが強くなる

⇨(子)少なからずあった自己肯定感も消える

⇨(親)裏切られてばかりだから子どもを信じられなくなる

⇨(親)まわりの理解のなさも合わさってストレスがたまる

⇨(子)エネルギーを使い果たしたから日常生活さえもできなくなる

⇨(親)勉強も無理、日常生活も無理、引きこもりでゲームばかりの生活だから不安になる

⇨(子)親が不安オーラでいっぱい、余計なことを言ってくるから安心できない

⇨(子)罪悪感などでせっかくたまったエネルギーも消費

⇨(親)元気にならないからこの子は大丈夫って感覚をつかめない

⇨(子)心が満たされないから引きこもりや自傷行為、問題行動が悪化する

⇨(親)子どもと向き合うのが嫌になる

必ずこの順番ではありませんが、不登校はこういう悪循環になってしまうことも多いんですよね…。

しかし、親がウザい・むかつく・ありえない・もう無理・関わりたくないと思う子どもほど、心では強く助けを求めていて、わかってほしいと願っていて、寄り添いを必要としています。

だからこそ、表面的な言葉や行動だけを受け取り、怒ったり否定したりしないことがホントにホントに大切です。

例えば、昼夜逆転生活

これは、押しつぶされそうな不安や苦しみで、自分の心が壊れていくのを守ろうとしている結果だと思っています。

一種の防衛反応なんですよね。

だるい」や「めんどくさい」って言葉も、親が思うような怠けではなく、

  • つらい

  • 苦しい

  • 今は無理

SOSサインです。

言葉だけを受け取って叱ると、「無理解な親」と思われ、信頼関係にヒビが入るでしょう。

あとは、「死にたい」と言われたとき。

死にたいと言われたら、動揺する気持ちもわかります。

でも、その背景にはいろんな気持ち・SOSがあるので、

「そんなこと言わないの」

「なんか美味しいもの食べよっか」

など否定したり話を逸らしたりするのはNG。

児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた」には、対応の方法として、

  • 心配していることを言葉にして伝える
    例:最近あんまり眠れてなさそうだけど、つらくない?

  • 「死にたい」気持ちについて率直に尋ねる
    例:どんなときに死にたいって思うのかな?

  • 絶望的な気持ちに傾聴する
    例:子どもの話を最後まで遮らずに聞く

  • 安全を確保する
    例:子が置かれている環境や状況が危険なのであれば、すぐさまそこから子どもを引き離す

と書かれていました。

※引用:こど看「児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた」(2023)KADOKAWA

自傷行為についても同様です。

自傷は決してアピールではありません。

どうしようもない気持ちから、自分の心を守るために、自分を保つために行っています。

「そんなことしちゃダメ」

「もうしないって約束して」

とバッサリ否定から入ると、子どもの心はシャットアウトしてしまうでしょう。

まずは

  • 傷を見せてくれてありがとう

  • 勇気を出して来てくれてありがとう

と伝えて、丁寧に処置し、話を聞いてあげること。

こういった対応こそが子どもの心を守り、信頼関係につながります。

子どもの身体が大切だからこそ、叱りたくなる気持ちも理解できますが、ここは親の力の見せ所です。

課金とか過剰なクレジットカード利用も、満たされない心の隙間を埋めるための行動であることがほとんど。

課金額や請求額を見ると、衝撃・絶望・呆れ・怒りの感情がつぎつぎと湧き出てくるかもしれません。

それでも、否定から入ることだけは絶対に控えてほしいです。

もちろん

一生懸命稼いだお金をこうやって使われるのは悲しい

と伝えるのは必要なこと。

でも、そのあとは、

  • どうして課金をしたのか?

  • なにに課金したのか?

  • なにを買ったのか?

「死にたい」と言われたときのように、声かけして、質問して、話を聞くことを大切にしていただければと思います。

よくよく話を聞くと、本当にほしいから買い物した、課金したというケースは少ないでしょう。

ただ、場合によっては依存などの可能性もあります。あまりにもひどいときは、親だけでも専門家に相談することをおすすめします。

最後は、死にたいとは逆に「◯したい」と言っているとき。

不登校や引きこもりの犯罪者の話も聞くので、親は背中に氷が流れ落ちるような感覚になるかもしれません。

しかし、そもそも◯したいという感情をもつことは案外よくあることなんですよね。

実際にわたしも、学校を爆破させたい、街にいる人を全員消したいと思っていました。

先ほどまでと同じく、まずは◯したいくらいキツイ気持ちを肯定する。

言葉に耳を傾ける。

あなたが大切だからこそ刑務所には入ってほしくない

ムカつくやつのために人生を無駄にしてほしくない

などのメッセージを伝える。

そのうえで、本能的に怒り暴力性が強いタイプだったら、

  • お肉を切ったり

  • サバイバルゲームをしたり

  • ボクシングをしたり

きちんと現実のもので発散する。

否定して押さえ込むことが一番よくありませんからね。

こんな感じで、とにかく

  • 助言せず

  • 正論を押しつけず

  • 叱責せず

  • 否定せず

  • 疑わず

  • 脅さず

  • 表面的な言葉や行動だけを受け取らない

  • 本当の気持ちを想像すること

  • なにか言いたくなったら6秒我慢

そして、ゆっくりじっくり対話を重ねていくこと。

いつも笑顔でいなくていいので、否定だけはしないことが重要だと考えています。

これらを心がけることは、直接学校復帰や社会復帰にはつながらないかもしれません。

でも、いざというとき親のアドバイスを受け取ってくれる、病院や支援団体につなげられるなど、信頼の基礎になってくれるでしょう。

少しでも子どもの心を理解し、守るための参考になれば嬉しいです。


安心できた見守り①:いつも通りに接してくれた

わたしは不登校時代、とにかく親がいつも通りで救われました。

ご飯の時間になったら

ご飯だよ〜

買い物から帰ってくると

ゆずの好きなお団子買ってきたよ〜

お茶入れるから食べよう〜

と声をかけてくれる。

ゲームをしてると

少しは休みなよ〜

と疲れ目の目薬をくれる。

お風呂洗いたいから入ってくれる?

明日◯◯に行くけどゆずもどう?

日常面ではとにかくいつも通りに接してくれました。

危険なことをすれば叱られるし、あまりにも口や態度が悪ければ怒られるし。

不登校になったから、

  • わたしのために力を尽くそう!

  • サポートを頑張ろう!

って感じもなかったです。

もし親の学校に行かせようとする思いがスケスケで、学校に行くためなら何でもするよ!と言われていたら、重いと感じていたかもしれません…。

もちろん最低限の送り迎えや情報収集、学校対応、病院の付き添いなどはしてくれました。

でも、

これ以上は難しい

うちではここまでしかできない

とハッキリ伝えられることも日常でした。

幼稚園のときから付き添いは門か玄関までだし、迎えには来てくれるけど学校内での付き添いはなし。

送り迎えはテストとか月1回だけ。

そんな感じです。

さらに、久しぶりに外出したり試験に行ったりしても、喜んだりすることがなくいつも通り。

逆に行けなくてもいつも通り。

合格したと伝えれば、

おめでとう!ゆずなら大丈夫だって信じてたよ

くらい。

外出したことで思い切り喜ばれたら、

  • 外出しなきゃいけない

  • 外出しなきゃ親の期待に応えられない

って感じてしまいますからね。

このサラッと感が本当にラクでした。

ただ、すべてがいつも通りなので、学校や友だちの話をしてきたり、突っ込まれたりすることもしばしば。

ウザいって思うこともありました。

でも、それ以上にいつも通りのメリットが大きかったと感じます。

だって、学校に行っていないだけですもん。

学校に行っていないだけで態度まで変わったら、

なんか悪いことしてるのかな?

って罪悪感でいっぱいですから。

余計なエネルギーを消費しないので、回復のスピードもアップ。

いつも一定でいてくれたから、ひとつひとつの出来事は関係ない、ありのままの自分でいいんだなって思えた気もします。


安心できた見守り②:たくさん共感してくれた

わたしは不登校のとき、不安や罪悪感で昼夜逆転気味に。

さらに、昼夜逆転になってなにもできない自分に、罪悪感はバイバインのように増える一方でした。

そんなとき母から

  • いろいろ辛いよね

  • 昼夜逆転も仕方ないよ

  • 今はゆっくり休むときだと思うよ

  • 冷蔵庫にゆずの好きな◯◯入ってるから

って声かけしてもらってすごくホッとしたんです。

辛い気持ちに気づいてくれて、昼夜逆転も仕方ないと共感してくれて。

だから安心して休めたし、エネルギー回復も早まったと思っています。

とは言っても、いつも声かけを受け入れられるわけではありません。

現実にはどんな声かけもウザいって感じる時期はありました…。

とくに悩んでいたり、些細なできごとがあったりして、しんどいとき。

【例】

  • 罪悪感や劣等感がやばい

  • 退学の選択が迫られている

  • 友達のキラキラしたSNSを見た

  • 不安になる記事を見た

  • 体調が悪すぎる

など

心がキャパオーバーのときは、すべて拒絶で、なんでも突っかかって、暴言暴力が出てしまうんですよね…。

そういうときは一旦離れて、お互い冷静になるのが一番得策かなと思います。

まあ、親にもこういう余裕のないときってありますよね。

他人の何気ない一言で、心がグワンっとかき乱されるというか。

優しい言葉すらも攻撃的に感じてしまう、すべて拒絶したくなる状態のときは、

  • SNSばかり見ていないか

  • 日光に当たっているか

  • 湯船に浸かっているか

  • 部屋を片付けているか

  • 睡眠を確保できているか

  • タンパク質不足になっていないか

  • 鉄分不足になっていないか

  • 暇すぎて嫉妬や不安に支配されていないか

忙しいのは重々承知ですが、このあたりを整えると、心にもカラダにもいいことがあるかもしれません。


安心できた見守り③:噴火中にそっと寄り添ってくれた

不登校になると、いろんな気持ち(不安・悲しさ・罪悪感・劣等感・嫉妬など)で、心がぐちゃぐちゃになります。

その気持ちは、「怒り」や「キツい言葉」で発散することも多かったです。

定期的に大噴火するのは、不登校・思春期あるあるでしょう。

たいていの場合、噴火中はなにを言っても届きません。

そんなとき母はわたしにそっと寄り添い、「相槌」や「おうむ返し」で噴火が収まるのを待ってくれました。

気の利いた言葉はかけてくれないけど、イライラが収まるまで付き合ってくれた母には感謝しています。

落ち着いたあとはいつも、お菓子やあったかいお茶を用意してくれて、ホッとしました。

こういう優しさ温かさ、どんな言葉よりも嬉しかったです。

もちろん親も完ぺきじゃないし、そのときそのときで事情があるので、あからさまに

  • あ〜疲れた

  • やっと終わった

  • またかよ

みたいな顔をされることもありました。

そういう場合は、わたしのイライラがヒートアップして、母も言い返して、ひたすら戦う。

大人だって人間です。

毎日毎日いい対応ができるわけではないので、たまにはこうやって荒れ狂うのもありだと思っています。

ちなみに、こういう場面で一番イヤだったのは、

  • ヒステリックに説教してくること

  • 同情するような顔をされること

  • ビクビク腫れ物扱いしてくること

  • 適当に対応されること

さっきの言い争いは、寄り添ってるとはいえないものの、本気で関わってくれています。

これに対して、説教や同情はわたしに気持ちが向いていないし、わたしのためじゃない。

大人が自分に酔っているというか、善人ぶってるというか、自分を守るためというか。

とにかく呆れて、信じられなくて、信頼関係がガタガタと崩れていく音がしました。


安心できた見守り④:お願いを受け入れてくれた

母は

  • お茶もってきて

  • ケーキ食べたい

  • モスバーガーが買ってきて

  • ここ掃除して

  • 爪切って

  • パンケーキ食べたい(夜の11時)

  • ゲームしたいから髪乾かして

こういったお願いを

自分でやりなさい

ふざけんな

とか言わずに、できる限り受け入れてくれました。

エネルギーがない状況をわかってくれて、不安定な気持ちにも寄り添ってくれて、できるだけ願いを叶えてくれたことに感謝しています。

母いわく「お茶もってきて、爪切ってなどの願いは、いくら叶えてあげても、親が失うものはないから」とのこと。

もちろんホントに無理なときは無理って言われました。

わたしも無理なお願いをしていることは理解しつつ、そのときはムッとしていました。

でも、翌日

ほらケーキ買ってきたよ

と思いもよらないサプライズ。

すぐに願いが叶わなくても、

覚えていてくれた!

という事実がホントに嬉しくて…。

何気ない優しさが、一番のエネルギーになっていたかもしれません。

こういうとき子どもは口では

もういらない

とかそっけないこと言ってきますが、心の中ではめちゃくちゃ喜んでいますよ(体験談)。

だから、

そんなこと言うんだったら、もう買ってこないからね!

とかキレないでいただけたらと思います。


安心できた見守り⑤:自分の趣味に興味をもってくれた

自分の好きなことに興味をもってもらえると嬉しかった記憶があります。

わたしがハンドメイドをやりたいな〜って言ったら、

「いいね」「楽しそう」と道具を揃えてくれて、一緒にやってくれる。

そして、家に飾ってくれる(小学校時代)。

わたしが好きな映画の話をしたら、

たくさん質問してくれて映画のイベントにも付き合ってくれる(中学校時代)。

ゲームだけは絶対一緒にやってくれませんでしたが…。

少しでもわたしの好きなことに興味関心をもってくれるのは、それだけでわたしの存在を認めてもらっている気持ちになりました。

信頼関係を築くためにも大切だった気がします。

大人だって、友達が自分の話を聞いてくれたり、積極的に質問とかしてくれたら嬉しいですよね。

子どもの話題はよくわからないことも多いですが、

  • 質問したり

  • メモしたり

  • 調べてみたり

そういう姿勢が心の距離をグッと縮めると思います。


安心できた見守り⑥:一緒にいる時間を減らしてくれた

わたしは親といると、喧嘩すること・ぶつかることが多かったです。

一緒にいると両親はわたしにあれこれ言いたくなるし、

わたしも親(とくに父)の微妙な雰囲気や気まずさを感じるし、

お互い気を遣ってエネルギーを消費するし。

だから、なるべく同じ空間にいないほうがラクでした。

母は仕事や買い物に、父は仕事や副業に、外出しててもらったのはすごくありがたかったです。

とはいえ母は週4のパートですけどね。

もちろん小学校低学年とか、母子分離不安のときは、できるだけ一緒に過ごしていました。

小学生のときは、職場に連れてってもらったり、職場近くの図書館で過ごしたり、近所の高齢者に見守ってもらったり。

あまりにも不安定で体調が悪いときは、仕事を休んでもらったこともあります。

でも、思春期にもなれば、ただでさえ親はウザくなるので、できるだけ別々にいたほうがよかったです。

とくに、心配オーラが出過ぎちゃう方は、積極的に物理的距離をとったほうがいいかもしれません。

あんまり会えないと、お互い一緒にいる時間が貴重に思えますからね。

心配が止まらないんだったら、

いつまでも養えるように、今日も働いてくるぜ!

くらいの気持ちで、働きに行ったほうが子どもの心はラクな気がします。

働きに行けないときも、別室で融通が利く在宅ワーク内職をするなど、できるだけメリハリをつけることが大事かな〜と考えています。

もちろん家庭の事情によるので、参考程度でお願いしますね(*´-`)


安心できた見守り⑦:心が満たされる声かけをしてくれた

わたしの母は、

  • ありがとう

  • 嬉しい

  • 助かったよ

  • ゆずがいてくれて幸せ

  • ゆずがママの子どもでよかった

  • ゆずのおかげで成長できた

などの言葉を、いっぱい伝えてくれました。

子育てや声かけの勉強をしていたわけではないので、無意識だと思います。

わたしも当時は子どもだったので、声かけがいいか悪いかジャッジなんてしていませんでした。

でも、これって今思えば、ぜんぶ心が満たされる声かけなんですよね。

知らず知らずのうちに

ありのままのわたしを受け入れてくれてる

わたしはママにとって大切な存在

って感じられたのも、こういった声かけのおかげだと思います。

あと、「大丈夫」も嬉しかったです。

正直なところ、なにが大丈夫なのかわからないときもあるでしょう。

でもこの大丈夫は、”将来を保証する”とかの意味ではなくて、

大丈夫だって信じてる!」ということ。

親からの「大丈夫」ほど説得力のある言葉はありませんでした。

ほかには、「どんな選択をしても応援してるよ」って言われると、安心できた気がします。

もちろんどの言葉も本心でそう思っていないと、子どもに見透かされますが…。

まずは心のなかで、何回も何回もこういったワードを唱えてみるといいと思います。

【補足】

ちなみに、「すごい」「えらい」は縦の関係の言葉。

親と子どもの上下関係が強調されてしまうワードで、わたしの場合、

親(先生)のために頑張らなきゃ

とプレッシャーになることがありました。

「ありのままの子どもを受け入れる」と聞くので、「ありのままでいいんだよ」って伝えたくなることもあるかもしれません。

でも、わたしは「ありのままに」って言われると、

  • ママは何もわかってくれない…

  • わたしはもっと頑張りたいのに…

と感じてしまいました。

やっぱり声かけは、上に書いたような「ありがとう」や「嬉しい」がベストだと思います。


安心できた見守り⑧:新しい視点で声かけをしてくれた

母はわたしを否定せず、思考を柔軟にする声かけをしてくれました。

例えば、引きこもり気味でグズグズしているとき。

  • こうやって大きくなったゆずと一緒にいられて幸せだわ〜

  • 自宅警備員してくれてるからママたくさん働けてる〜

  • 頑張って養うからゆっくり休め〜

普通だったら「引きこもりはよくない」って言いたくなるところを、ゆずと一緒にいられて幸せって。

やっぱり嬉しいですよね。

こんなこともできないって言ってるわたしに対しては、

じゃあ成長の余地がいっぱいあるってことだね〜

と言ってくれました。

普通だったら「そんなことない」「こんないいところもある」って言いたくなるところを、絶対に否定しないから安心感があったんです。

ほかには、ことあるごとにゆずはラッキーだラッキーだと言ってくれて。

いつの間にか、病気になったのも必然、ラッキーだったって思えちゃいました。

否定せずにダメをプラスに変えてくれる。

おかげで頭カチカチ状態から抜け出せたと思っています。


安心できた見守り⑨:ほどよく頼ってくれた

不登校時代は、ほどよく頼られるのも嬉しかったです。

今でこそ、わたしがいるだけで家族は幸せって思えるけど、不登校初期は罪悪感でいっぱいでした。

迷惑かけてばかりだし、なにもしてないし、誰かの役に立っている実感もなし。

でも、頼ってもらえると、

  • 「ありがとう」と言ってもらえるし

  • それで満たされた感覚もあるし

  • 機嫌がいいから雑談も弾むし

いいことがいっぱいあった気がします。

わたしは母の相談相手になったり、猫ちゃんのお世話をしたりすることが多かったです。

ほかにも雨が降ったときの洗濯物とか除湿機のタイマーとか、自宅警備員だからこそできることをやっていました。

さすがに死にそうなくらいエネルギーがないときは無理でしたが…。

親が全部やらなきゃと無理するのではなく、

手伝ってくれると嬉しいな

◯◯お願いしてもいいかな

と正直に言ってくれることで

わたしも頼っていいんだ!

と思えました。

頼れるきっかけをつくるって意味でも、大事なことだった気がします。

「◯◯しなさい」とか「◯◯するべき」はできるだけ減らして、お願い形式にすると関係性がよくなることも多いかもしれません。


安心できた見守り⑩:完ぺきじゃない姿を見せてくれた

わが家は親戚を含めて大卒が一人もいません。

正社員はもちろんいますが、中退や放浪、職人になる人や自営業ばかり。

クネクネさんが結構いたので、いわゆる

一般ルートこそが人生だ!

という思い込みが割とすぐに消えました。

やばすぎる失敗談とかも聞いていたし、学歴やお金があるわけじゃない。

それでもみんなニコニコ平和に生きてる。

小学生の漢字をろくに読めない母でも、人生を楽しんでる。

そんな姿を見ているうちに、

あ~人生ってこれでいいんだな~」

と思えたんです。

なにが言いたいかというと、

  • これでも大人になれるぞ~

  • こんな大人もいるんだぞ~

という人生の先輩が近くにいると、それだけでプレッシャーが減り、視野も広がるというか。

将来への不安があり、大人は絶対的なものだと信じていたわたしにとって、

なんだ、大人ってこんなもんか

と感じられたのは、安心感につながっていたと思います。

大人は自分が完ぺきじゃないってわかっていても、子どもは

あんな立派になれるのか…

大人って本当にすごいな…

って考えているものですからね。

不完全な面を見せてもらえるとか、

雑談のなかで「親も完ぺきじゃない」「実はね…」って失敗談をコソッと教えてもらうとか、

そういう関わりが大切だった気がします。


安心できた見守り⑪:親が無理せずゴロゴロしてくれた

不登校になって「休んだほうがいい」って言われても、親がそれを実践していなければ説得力がありません。

この点、わたしの母は

  • 無理しない

  • できるだけ休む

  • ゴロゴロ大好き

もれなく猫ちゃんもみんなゴロゴロ。

なので、わたしもきちんと学校を休んで、心の底からリラックスできた気がします。

自分は休んでいるのに、親だけがバリバリ動いていたら、なんか居心地が悪いですからね。

お仕事などの関係で、仕方なくそういった生活をされている方も多いと思いますが…。

  • 休むことは良くないと感じる

  • 休むと責められているように感じる

  • 休むと罪悪感でいっぱいになる

って方もいるかもしれません。

でも、親がそういう気持ちだと子どもは100%ゆっくり休めないでしょう。

親が心から休めるようになること、そして子どもの前で休むこと。

回復には欠かせない要素だと思っています。

また、世の中には仕事がバリバリできるパワーお母さんもいるでしょう。

このタイプのお母さんは、そのパワーを全部子どもに向けて、子どもの息が詰まって、関係がイマイチになることもしばしば…。

  • パワーを自分の趣味などに向ける

  • 資格取得などのスキルアップに使う

  • 積極的に休むことを意識する

そういった工夫次第で子どもの居心地がよくなるかもしれません。

あとは、まあ、親にはそれなりに人生を楽しんでいてほしかったです。

心配やいろんな事情があるのもわかるし、どの口が言ってんだって感じですけどね。

親が自分の人生を生きててくれると、不思議と心が軽くなりました。


まとめ:ありがたかった見守り

  1. いつも通りに接してくれた

  2. たくさん共感してくれた

  3. 噴火中にそっと寄り添ってくれた

  4. お願いを受け入れてくれた

  5. 自分の趣味に興味をもってくれた

  6. 一緒にいる時間を減らしてくれた

  7. 心が満たされる声かけをしてくれた

  8. 新しい視点で声かけをしてくれた

  9. ほどよく頼ってくれた

  10. 完ぺきじゃない姿を見せてくれた

  11. 親が無理せずゴロゴロしてくれた

今回は、わたしがありがたかった見守り・心から安心できた見守りをまとめてきました。

思い返せば、母は見守りのスペシャリストだったのかな〜と。

いや、スペシャリストというか、呑気にのんびり生きているというか。

逆にゴロゴロしすぎてわたしがムカつくくらい(笑)

やっぱり見守りって何かをする(足し算)より、しないほう(引き算)が大切なんだと思います。

とはいえ一筋縄ではいかないのが不登校。

どんなに最適な対応をしていても、波があってガクッと落ちるときはあるでしょう。

絶対に一直線では進めません。

でも、その波があるからこそ自分と向き合えるし、苦しいからこそ成長できる。

前もって落ちるタイミングあると覚悟しておけば、「はい来た来た来たー」と少し余裕をもって対応できるかもしれません。

また、不登校になって見守り中のとき

  • 停滞しているようで不安…

  • 前に進めているのかわからない…

という声を聞きます。

でも大丈夫。

不登校になる前も、「前兆」や「小さなストレス」に気がつけませんでしたよね。

これと同じで、「回復の前兆」や「小さな前進」も目に見えないことが多いです。

焦らずゆっくりいきましょうね。

以上わたしの体験談でした(*´-`)

思い出したらまた追記していきます。

見守り編パート①「安心できなかった見守り」はこちら。

【体験談】居心地が悪かった・安心できなかった見守り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?