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形式はイヤ?📙"some"と"any"の根本的な違い!

形式はイヤ?

日本は形式を重んじる?
世界は本質を考える?

かなり大雑把な分け方でありますが,良し悪しは別にして,一理ある分類なのではないかと思います。特に言語につて勉強していくと,納得できることが多々…。

ただ厄介なのは,日本語と英語を比べた場合,上記の理論は逆ではないか?と思ってしまうこと。日本語は自由度が高く,英語には型があります。人間は本音の逆をやりたがる生き物なのか…?

今回取り上げるのは,"some"と"any"。
ハリーポッター『賢者の石』は見ましたか?
ハーマイオニーがトイレで泣いているときに,トロールに襲われてしまうのですが,ポッターとロンが彼女を助けに行きます。その時の2人の会話の一部です。

Harry:Do something!
Ron:What?
Harry:Anything!

ハリー :  何かしてよ!
ロン :何を…?
ハリー : 何でもいいから!

この場面に使われているのは,"some"と"any"にそれぞれ"thing"がついていますが,両者の単語の意味の違いを説明することには影響はしません。

some場面に合った適当なものこと
any
場に適さないものを含めた全てのものこと

これを,単語の持つ意味の違いには触れずに「someは肯定文,anyは疑問文と否定文で使います!」というルールを全面に出して説明してしまうと,先述した会話中のポッターのセリフに差は出ないはず…。
"Would you like some coffee?"も
"Any notebook will do. "のような英文も,
それぞれ例外として説明しなければならなくなりますΣ(-᷅_-᷄๑)。逆に,意味の違いを理解していれば,"not any ~(まったく~ない)"も自然な理解が可能なはず。プラスもマイナスも否定するのですから。

英語は「意味が形になる」言語,物事の本質が形となって表れるのです。日本では,英語を輸入するときに逆にしてしまいました。つまり「形で意味を封じ込めた」のです。いわゆる加工貿易…( ノД`)ヨシアシ…。私たちは「島国仕様」に変えないと気が済まないようです。繊細な日本人はその違和感を何となく理解しているので,英語に自信がない。

あらゆる物事は複雑に絡み合って出来ているため,様々な角度からの分析が必要だと思います。私の文章も,数ある中の1つの視点として読んでいただけたら嬉しいです。


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