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引っ越し 東京から糸島へ 前編

住まいを考える(東京での準備①)

夫は、仕事のため博多方面への通勤が続く見込み、子供たちも高校生になれば電車通学になる可能性が高い。その2点から「駅まで徒歩圏内」が第一条件になりました。東京では駅から多少距離があっても、家の近くまで来るバスの本数が多く困ることはありませんでしたが、糸島ではそうはいきません。狙いのエリアはおのずと限定されました。

次はハザードマップの確認。将来的に自宅を構えることを念頭におき、家の取得時にまたもや子供の転校が必要・・・なんてことは避けたいので、ハザードマップの確認は重要です。これでまたエリアは狭まりました。ちなみに糸島市のハザードマップは、インターネットで確認できます。いちいち市役所などに行かなくても確認できて良い時代です。

当面は賃貸住宅になるので、上のふたつの条件に合うエリアで、必要な広さのあるお部屋を探しました。幸運にも、長女の通うことになる小学校のすぐ近くのマンションに決まったので、長女にとっては安心感も大きかったようです。家探しはインターネットで行い、貸主の不動産屋さんに事前に連絡をとって日程調整し、家の見学と申込、重要事項説明を受けるところまでは現地に行って一日で手続きし、契約は郵送でやりとりしてもらいました。狙っていたお部屋が当日まで他の方の申込がなかったので良かったです。これまたインターネットのおかげで、何度も東京と福岡を往復することなく済みました。


手続きいろいろ(東京での準備②)

糸島で暮らす部屋の審査通過の連絡が来たら、とうとう引越しに向けての行動開始です。やらなくてはならないことがたくさんあります。

・子供の転校の準備(小学校と保育園)

・引越業者に連絡、引越日程の調整や見積など

・子供の習い事先へ引っ越しを伝える

・今住んでいる家の手続き

・区役所での転居手続き

・引越作業

・ご挨拶まわり

葛藤(東京での準備③)

なんといってもハードルが高かったのは「子供たちに引っ越すことを伝えること」と「自分の両親に引っ越すことを伝えること」このふたつでした。

私は東京出身で、両親は東京在住です。実家も車で30分ほどの距離にあり、月に一度行き来するくらいの関係で暮らしてきました。私の両親はそこそこ近くに子供(私と私の家族)が住んでいることの安心感はあったものと思います。(ちなみに私の姉は大学卒業後からずっと遠方に暮らしています。)姉だけでなく私も両親から離れて遠方に暮らすことになるので、娘が二人とも近くにいない親の寂しさを想像して、私の胸はちくちく痛みました。しかし、私は私の決めたことを強い気持ちでやるんだ、と、両親に福岡へ引っ越すことを伝えに行きました。

寂しさがないはずはありませんが、夫の両親が暮らす土地も遠くないこともあって、理解をしてくれました。私が結婚した当初から、いつか夫の両親の近くへ行くことになるだろうという思いがあったようです。(このあたりの価値観はジェネレーションギャップを感じます。)そして、私の子供たちが田舎でのびのびと育つだろう、それが子供たちにとってもいいと思う、と応援してくれました。両親への報告が終わってほっとしたことを覚えています。

そして、学校の転校手続きの関係で、子供たちに引っ越しすることを伝える日が来ました。大泣きして「イヤだー」と言われるかなあと悶々としていましたが、意外にもそれほど取り乱さずに受け止めてくれました。長女がはらはらと静かに泣いたあと袖で涙をふいて気を取り直した姿を見て、親の勝手で申し訳ないなと思いました。

他の誰かに、他の何かに、転居の理由があればラクなんですよね。お父さんが会社から福岡でお仕事してくださいって言われたから行くのよ、とかなんとか。でも今回は、私と夫のふたりで決めたこと。他の誰のせいにもできない。子供たちにとって安定した環境をあえて離れてまでして、しなくてもいい挑戦をするべきことなのだろうか、いやでも決めたんだからやるんだ・・・その葛藤は子供たちに伝えたあともまだくすぶっていました。

心は落ち着いてはいませんが、引っ越しの準備はすすめなくてはなりません。我が家は正月明けに東京を離れ、3学期から新しい環境になるので、いまの学校と新しい学校への連絡、そして正月明け早々に引っ越し作業をしてくれる業者を探すなどから進めていきました。

予想外のハードル(東京での準備④)

我が家にとって糸島暮らしのハードルは、実は「保育園」にありました。私は自営業者なので次女は保育園を利用しようと思っていたのですが、市役所に事前に電話をしたところ「う~ん、入園むずかしいと思います、空き待ちになると思いますよ・・・」とのことでした。定員いっぱいですって。

いや~困った。保育園入れないんじゃ、暮らせないじゃん!と焦り、幼稚園を調べたところ、幼稚園にも延長保育の対応がある!長期休暇の預りもやってくれる!これならいけるかも!と思い、住まいになる場所近くの幼稚園に電話をかけてみるも、こちらも「いま、定員いっぱいで・・・」と数件続けて断られてしまいました。途中入園ってハードル高いな。。。結局4kmくらい遠い幼稚園で受け入れ可とのお言葉をいただき、これまた事前調整してお部屋探しと契約で現地に行った際に、園見学と申込手続をしました。我が家は、次女が就学するまで残り2年少しだったので、幼稚園の延長保育利用でもなんとかなるだろう、と決断しました。お子さんがいる家庭での移住の計画は、意外にも「保育園や幼稚園」の調査が重要です。新学期の入園手続きって前年の秋頃の開始で、場所によっては定員いっぱいになってしまいますので、状況は早めに必ず電話で確認することをおすすめします。

1月から4月の月初までは毎日私が車で幼稚園への送り迎えをしましたが、春休み明けの新学期からは、通園バス利用となり、少し遠くの幼稚園でも通園には全く問題ありませんでした。また、私の仕事量もがくんと減り、私と子供たちが家で過ごす時間が増えたので、保育園でなくても結果的には大丈夫でした。(私の仕事がお勤めだったりもっと忙しかったら難しかったかもしれない、とは思います。)長女次女のふたりを、電動自転車の前後に乗せて保育園へ通っていた日々を考えると、バス通園のなんとラクなこと!

保育園と幼稚園はだいぶ違いますが、預り時間の長さ以外で、私にとって最も大きい違いは「幼稚園では昼寝がないこと」「週に数回、弁当持参」の2つです。昼寝が無いので、夕食頃に電池切れになる次女。食事の前にお風呂を済ませておくなどの順番が変わりました。あと、お弁当のおかずも忘れずに。こんなところにも影響があります。また幼稚園は、イベントなどで保護者の参観や参加が必要であったり、午前保育の日があったり、運動会明けの月曜日が休園になるなど、保育園より保護者の出番が多いので、その点も違いを感じます。しかし昨今、仕事を持つ保護者の増加に伴い、私の娘の通う幼稚園も来年度からこども園に移行するそうなので、少しずつ変わっていくのかなと思っています。




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