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ハリオドリッパーV60 透過01と1回抽出MUGENの違いを解説!

コーヒーのハンドドリップといえば、まず少量のお湯で30秒ほど粉を蒸らして数回に分けて抽出する。お湯を注ぐ量や速度で味が変わるらしいし、難しいよなぁ、と思っている方、多いんじゃないでしょうか。

確かに、普通のハンドドリップとは、そういうものです。
ですが、今回紹介するハリオの「1回抽出ドリッパーMUGEN」は
”ハンドドリップは難しそう”という敷居を一切なくしてしまった代物です!

とにかく超かんたん!!

”蒸らし”もなし、粉をセットしたあとは必要な分だけお湯を一回で注いでほったらかしでOK!

この一連の作業に「上手」も「下手」もありませんよね。

忙しい朝には、コーヒーを淹れながら、パンや目玉焼きを焼くなど他の作業もでき、時間を有効的に使えます。

そんなドリッパーなんです!

じゃぁ、今までのV60透過ドリッパー01と比べて味(濃さ)はどうなのよ?
と、思ったので比較してみました。

結論から言うと、
MUGENドリッパーで淹れたコーヒーは、透過01ドリッパーの7割ぐらいの味の濃さ(コク)になるかなぁ」というのが個人的な感想です。
(ぼくはガッツリ系が好きなのでそう感じましたが、スッキリ系が好みなら気にならないレベルかもしれません)

そもそもどんな仕組みで何が違うのか、なぜそうなるのか、何か工夫はできないのか、などなど、順に解説していきますので、よろしければお付き合いください。

MUGENドリッパー 仕組みと抽出方法

今回のMUGENドリッパーですが、上から見ると形はこんな感じです。

上から見た写真

お湯を注ぐと内側のスターライン(星形)の溝をつたって、ゆっくりとコーヒーが抽出される、という仕組みのようです。
従来の透過ドリッパーのように大きなリブ(溝)が何本も渦を巻いているわけではありません。
(従来の透過ドリッパー01はこちら ↓ )

透過ドリッパー01

なので、見た目もかなりシンプルなMUGENドリッパー。

抽出方法も、
①ペーパーフィルターをセットして全体が湿る程度にお湯をかける
(器具を温めるため。このお湯は捨てます)

①全体が湿る程度にお湯をかける


②コーヒー粉20g(中細挽きがオススメのようです。カリタのナイスカットミルで「3」にしました)を入れ、軽くゆすって平らにする。

②コーヒー粉を平らにしたところ


③コーヒー粉の中心より、うず状にお湯を240mlまでゆっくり注いでいく。
(”蒸らし”もなしでOK。ぼくは95℃のお湯を50秒ぐらいかけて240mlまで注ぎました)

③”蒸らす”必要なく1回で注ぐ


④コーヒーが落ちきったら・・・、

④コーヒーが落ちきったところ


⑤できあがり!(超かんたん!!)

⑤210mlぐらいのできあがり


透過ドリッパー01との違い

味の比較のため、同じ条件、
・コーヒー粉20gの中細挽き(ナイスカットミルで「3」)
・95℃のお湯、240mlを使って抽出
で、従来の透過ドリッパー01でも抽出しました。

透過01での抽出


こちらの詳しい仕組み・抽出方法は、また別の機会を設けようと思っていますが、
・①コーヒー粉全体が湿るほどお湯を入れ30秒ほど蒸らす
・②蒸らしが終わったら2投目のお湯を注ぐ(本抽出)
・③粉が膨らんでくるので沈むまで待つ
・④沈んだら3投目のお湯を注ぐ(本抽出)
・必要な量まで③と④をくり返す
全体として時間は3分を目安にする

が、標準的なハリオV60の抽出方法です。

「世界一のバリスタ」井崎英典さんの方法、


YouTubeでもお馴染み「コーヒージャーナリスト」岩崎泰三さんの方法、

などなど、
それぞれ違ったメソッドがありますが、
ここでは、すいません、割愛させていただきます。

ただ、どちらにしても「MUGENドリッパー」ほど、手軽に淹れられるものではありません

できあがりも210mlぐらいでした


そして、この2種類を飲み比べてみましたが、
「MUGENドリッパー」で淹れたコーヒーは、
「透過01ドリッパー」の7割ぐらいの味の濃さ(コク)
に感じました。

”蒸らし”を30秒追加してみたら・・・

普段、ぼくはガッツリ系が好きなので7割ぐらいのコクに感じましたが、スッキリ系が好みなら気にならないレベルかもしれません。

ただ、ぼくが7割ぐらいに感じた理由は、ハッキリしています。
それは、「コーヒーの成分(コク)が十分にお湯に移行する前に、抽出が終わってしまっている(お湯がカップに落ちきってしまっている)から」だと思われます。

・コーヒーの成分がコーヒーの粉に詰まっている状態。
    ↓
・”蒸らす”のは、コーヒー本来の成分を抽出する前に、コーヒー豆の焙煎で発生したガス(二酸化炭素)を、先に逃がすため。
    ↓
・”蒸らし”をしなかったので、ガスがジャマをしてしまい、コーヒー本来の成分が抽出しきれなかった。

と、推測できます。

そこで、もう1回、30秒蒸らしを入れてから、抽出してみました。
(「素早く、超かんたんに淹れる」ではなくなってしまいますが)

すると、10割とはいきませんが、8割5分ぐらいのコクに感じました。
(細かくてすいません・・・)

あとの1割5分は、リブ(溝)の構造(ガスをどれぐらい抜けやすく設計しているか)や全体の抽出時間によるものだと、思われます。

まとめ

今回は、ハリオの「1回抽出ドリッパーMUGEN」を、既存のV60「透過01」と比較しながら解説しました。

良いところ
・”ハンドドリップは難しそう”という敷居をなくしてしまった代物!
・粉をセットし必要な分だけお湯を一回で注げば(ほったらかしで)OK!
・忙しい朝でも充実したコーヒー時間を楽しめる!

(人によっては)イマイチなところ
・ガッツリ系を常飲している人にとっては、やはり既存のドリッパーV60「透過01」と比較すると7割ぐらいのコクに感じる。

ちょこっと工夫
30秒だけでも”蒸らし”を入れると、少しコクが増す


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