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You and Me - The Cranberries

-はじめに-
自分が取り憑かれてしまった一曲について、ひたすら愛を持って語る記事を始めました。
いつかここで紹介した曲が検索された時に、ここに辿り着いて、その人にとって欲しかった言葉が書いてあれば嬉しいな。





-記念すべき一曲目だよ-

記念すべき一曲目は、The CranberriesというアイルランドのオルタナティブバンドのYou and Meという曲です。
出会いは大学生の頃にクランベリーというアパートに住んでいて、何気なクランベリーってバンドあるのかなって調べたのがきっかけだったな。






-この声の美しさは-
ボーカルはドロレス・オリオーダンという女性で、この声は一度聞くと「ああ、持って生まれた人なんだ」ってわかります。
良質なメロディーに乗ったこの歌声にはさらに何か異様な美しさが。
美しいものはそこに含まれている「綺麗さ」が本質だと思います。
ただこの曲では、音楽でしか表現できない「脆さ」「儚さ」「諦め」が本質となっているような気がして、そこに異様な美しさを感じてしまいます。





-立ち尽くすのか、口ずさむのか-
バンドの演奏全てがドロレスの良さを引き出していて、展開が進むにつれて脳味噌と心臓がグワングワン揺らされます。
実際にこの場にいたら、立ち尽くすのか、自分でも気づかないうちに口ずさんでしまうのか。
とてもみんな幸せそうだね。





-ただのラブソングじゃない-

そしてこの曲は何を歌っているのかというと、あなたと永久に一緒にいたいっていうことを歌っています。
テイラーという男性の名前を歌に乗せて何回も呼ぶんだけど、このへんのストレートさは洋楽らしさがあるよね。
単なる失恋してしまったラブソングなのかと思っていると、

I don't pay attention to the ones who never cared 
- 私は一度も愛してくれなかった人たちには気を留めない

といった強い意志を感じるハッとするフレーズも出てきます。
脆さの中の芯の強さというか、なんかこういうのも愛おしく美しさを感じてしまいます。





-あとがき-
ドロレスはちょうど昨年の今ごろ、酩酊して入浴中に亡くなってしまった。
急性アルコール中毒では無いようだけれど、ミュージシャンにドラッグとアルコールが原因で死んでしまうのが多いのは、音楽で感じた脳内麻薬をステージから降りても欲してしまうからじゃないかと。
きっと一人の時に訪れる寂しさとか、まあ常人にはわからない何かがあるんだろうな。
こんな音楽やってたらおかしくなってしまうだろうなって思うほど、好きな曲です。

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