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マティスと日傘と光たち

先月4月24日、雨の日に。


「マティス 自由なフォルム」

2024年2月14日(水)~5月27日(月)
国立新美術館


マティスの作品が好きです。特に切り絵。
シンプルで大胆。色・形がダイレクトに、どかんと来る感じが心地よく。
今回は大作を見られるとのことで行ってきました。

noteにしたくて紙と鉛筆を持っていったのに、ちゃんとまとめなくちゃと構えてしまって。このままだとずっと終わらないので、記録します。



ひたむきマティス

法律事務所に勤めていたマティスは絵と無縁だったそう。
21歳の長期療養中、母親から絵の具を贈られたことが転機に。
26歳、5度目の挑戦で国立美術学校に合格。
努力と想いの強さ。

初期のドローイングは ぐいぐいと引っ張った線が躍動的。

40代、夜学で彫刻を並行して学ぶ。
60代制作の壁画「ダンス」は何度も試作していて。
繰り返して削ぎ落とす、ひたむきな美しさ。


シンプルな奥行き

72歳に手術をし、徐々に切り絵に移行。
助手が紙に色を塗り、マティスが切る。

頭上に広がる壁画、どっかーん。
スマホで撮るも全然違う。

82歳頃「花と果実」:4.1m×8.6m


82歳頃「ブルー・ヌード Ⅵ」

筆が難しくとも、色紙とハサミで描く。
描くことはマティスにとって生きることだったんだな。

80歳頃「聖ドミニクス」:高さ3~4m


一気に作っているようで、修正もあり。
紙を貼って、白を入れて。

たっぷりとしながら、細やか。
平面なのに浮き上がってきて、奥行きを感じる。


光の礼拝堂

フランス、ニース郊外
ヴァンスのロザリオ礼拝堂。

現地は、どんなだろう。
光、温度や湿度、匂い。
マティスご本人は冬、朝の11時がいいらしい。


お客さん おしゃれ

自分はさておき、皆のファッションを見るの好き。
白髪の女性が可愛かった。メモは「おばあさん」としたけど、いつだって女子。何を着ようかなって考える時間も含めて、その日の楽しみだと思う。

濃茶ベレー帽、黒上着、赤白ストライプのワンピ



イイダ傘店

地下のショップ前でイイダ傘店の展示が。
布博などで見ていたので思いがけない出会い。
はしゃいで写真ブレまくり。6月3日(月)まで。

日傘きらきら
亀と食パン


軽やかな色と光

マティスも日傘も、
ゆずれない所は ありながら
自由と繊細のバランスが、軽やか。
どこまでも みずみずしかった。

雨の日に浴びた
たくさんの色と光。


帰りの図書館で

「ピカソとマティス」を。

マティス37歳、ピカソ25歳の時に出会って意気投合したそう。お互い接点があり高め合っていたなんて。

ちなみに左下のイラストは、マティス風だなと思いつつ描いてたけどピカソだった。私も影響されてます、先輩。

左:私
右:ピカソを下描き&ペン入れ



* * *


マティスみたいに
色を塗った紙を使うと面白いかな。

昔の絵の具、カピカピだろうか。
まずは箱から、出してみようか。