お遍路②
体毛がなくなった朝、僕はJRの駅へ向かった。
1番札所 霊山寺の近くの駅で降りた。
旅の始まりだ。
バック一つ抱えて、霊山寺へ向かうといろいろな、お遍路に必要な、
身支度を準備した。
白装束、杖、数珠を購入した。草履は川なかった。
歩き遍路は、住所、氏名を記載してくださいとのことで、
住所、氏名を記載した。
まだスマホが普及していない時代で、地図を見ながらの旅となった。
同行二人、弘法大師と常にともにある。
こうして、僕の二人旅が始まった。
八十八か所あるとは聞いていたが、寺院と寺院の間の道のりは、
近いものから、一山超えるものもあった。
日が沈むと、そこにある宿場に泊まり、また朝から歩き始める。
そんな一日の流れだった。
お遍路をしている人に四国の人はやさしかった。
ご苦労様です。お疲れ様です。と声をかけてくれた。
ある朝、農作業をしているおじいさんがいた。
遠くから「おはようございます!」
と声をかけると、「Welcome to JAPAN」
と返ってきた。
生粋の日本人同士のはずだが、おもてなしされた。
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