沖縄一日目

モーニングステーションでの朝食中、なにやら喧嘩している声が聞こえる。

いい年したおじさん二人が隣のテーブルで、言い争っていた。

内容は、覚えていないがなんか仲のいいいい争いだった。

たまに、笑い声も聞こえる。

そんなおじさん二人を尻目に、僕らは案内された宿へ向かった。

宿は、外から続く階段を上がったところにあった。

すでに、二組の旅行者が泊まっていた。

簡単に挨拶を済ませると、僕らはレンタカーを借りに行った。

まずは、海へ遊びに行きたかった。

レンタカーは少し奮発して、大きめのセダンを３日間借りることにした。

車に乗り込み、北谷のビーチへ向かった。

ビーチには観光客が沢山いたが、海に入っている人はほとんどいなかった。

何組かの男の子、女の子の集団が声を掛け合っていた。

海の色は、東北の海とは違い淡い青だった。

ちなみに、ここまで来る途中、車の後部座席には、あのドレッドの彼が座っていた。

名前は伏せておくが、Tと言った。

宿にいったん帰って、ご飯でも行こうと思っていたら、

Tがいなくなっていた。さっきまで、僕らの後ろの方で逆立ちしていたはずだが、、、。

子供じゃないから、お腹すいたら、ひとりであるいて宿に帰ってくるだろう。

そう思い、車を宿に走らせた。

途中、変な光景に出会った。

数百メートルおきに、タンカンの皮が落ちていた。

「あっ、」

そういえば、朝に市場でタンカンを大量に買い、Tが持っていた。

タンカンの皮を辿ると、Tを発見した。

僕らは、車内で「いたーーーー！」と叫び、爆笑した。