お遍路⑤

焼山寺につくと、参道にはたくさんの灯篭が立っており、

空気は少し、ひんやりしていた。

境内に入りまずは、自動販売機を探した。

すぐに水分を取らなければ、意識を失いそうであった。

運よく、販売機を見つけ５００ｍｌのペットボトルを2本一気飲みした。

かなり、気力は回復したが体力は限界であった。

とりあえず、横になりたい。

参拝をすますと、係の人にタクシー会社の電話番号を聞いた。

もう宿まで歩く体力はなかった。

第一、どこに宿があるのかも分からない。

タクシーは呼んでから30分以上かかってやってきた。

こんな山奥まで、来るのも大変だっただろう。

そう思ってタクシーに乗り、近くの宿を紹介してもらった。

確か、すだち館というところだったと思う。

初めて会う、人達とともに食事をし、部屋に案内してもらった。

お風呂は順番に入る仕組みだった。

お米がめちゃくちゃおいしく感じた宿だった。

仲良くなった人たちと、朝ごはんを食べ6時半には歩き始めた。