新潟から石川、長野へ寄り道②

パス練が終わると、お互い汗だくで車内には戻りたくなかった。

しばらく上半身裸で汗を引くまでまった。

生暖かい風だったが、5分もすると汗は蒸発していった。

ここからは、宿探しが始まる。良ければ、キャンプ場、悪ければ車内。

この日は近くにお誂えの場所がなく、車内泊となった。

車内は想像するよりずっと劣悪な環境だった。

まず、窓を開けていないと暑すぎる。窓を開けていると蚊が入ってくる。

先輩のいびき、体動、安眠を邪魔するものは大体そろっていた。

何時間寝たのかわからないが、朝は来て目が覚める。

今日は、石川県に入り、長野で社会人ラグビーを観る予定である。

先輩の先輩が試合に出るのであった。

僕も試合をしたことのある菅平のグラウンドで観戦した。

残念ながら、石川県代表が勝ったか負けたか覚えていない。

その後のクラブハウスでの打ち上げの記憶からすると勝ったと思う。

いっぱいご飯を食べさせていただき、満腹となった。

その後、金沢に住む先輩のお宅に泊まる約束をしており、一路金沢へ。

とんでもない睡魔の中、先輩は何とか運転していた。

時折、自分の頬を平手打ちし、目を覚ましていた。

言い忘れたが、この時点で僕は免許を取得していなかった。

先輩おつかれさまでーす。（助手席より）