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大分へ
沖縄への移動をあきらめた僕らは、北上を始めた。
夜間の移動というのもあり、九州で立ち寄った観光地は、
大分県中津市にある、福澤諭吉旧居・記念館が記憶に残っている。
不眠不休で運転している先輩は疲労困憊していると思われたが、
記念館内の、年表をじっと見つめながら、うなずいている。
本当にすごい人だと思った。
興味を持つと、疲れなんて関係ない、そんな人だった。
医師になってからも精力的に活動している先輩は、今でもそうやって、
生活しているのだろう。
話がそれたが、僕が記憶に残ったのは下世話な話だが、
一万円札の一号券であった。
同じお札でも、すごい価値を感じ、自分の一万円札の番号も確認した。
特に珍しい数字ではなかった。
これまで、日本海側をひた走っていたたびは、これから太平洋側、瀬戸内海
、と続いていくのであった。
四国には、別の機会にお遍路に行ったこともあり、途中で脱線すると思われるが、今回の旅についてしっかり書いていこう。
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