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教員採用試験後。フリーターよりも臨時教員を

大学を出て教員採用試験に専念後、次の4月までどうやって過ごそうか考えてる人っていると思うんですよ。昔の自分がそうでした。

で、そういう人に大してものっすごく言いたいんですが、ぜひ臨時教員やってみると良いですよ。カネはもちろん、他にも得るものがいっぱいありますから。


お金が貯まる

その辺のバイトと比べるとものっすごい報酬です。北海道の場合、非常勤講師なら一コマ2800円(自分がやってた当時)。

常勤講師なら正規教員と同等の額。まぁこれはバイトではなく年度途中、短期の公務員就職ですね。

特に田舎に赴任すれば家賃も安いんで更に高収入が際立ちます。それこそ教員住宅に住む覚悟があれば爆発的に自由なカネが生まれます。


教員は経験こそ財産

半年でも数ヶ月でも、学校の空気を吸った経験は財産になります。教員採用試験を受けるってことはとりあえず教員を目指しているということだと思いますので、それなりに有意義な財産なのではないでしょうか。

教員って基本的に、

本読む→実践する→反省する

を短期なり長期なりで繰り返している生き物なので、「実践」ができるってのは本当に重要な体験なんです。

臨時として半年働いて打ちのめされて次の年度に入るのと、適当にバイトしながら半年過ごしていざ新採用として次の年度に入るのとでは、まるでスタートダッシュが変わってきます。後者が「さぁどうやろうかな?」と学級開きをするのに対し、前者は「今度こそ成功したい!」「今度はこれをやってみよう!改善しよう!」という姿勢で臨めますので。

教員として学校の空気を吸ったことがある、というのはとても重要な経験であり経歴だと思います。


教員採用試験で有利

もしかしたら受けた教採が落ちてるかもしれませんからね。そしたらまた来年受けることになるわけですが、臨時やってると教員採用試験で有利になると自分は感じてました。

臨時として学校で働くと、これまで教採対策として座学で詰め込んだ知識の数々に命が宿るんですよ。教育原理も教育法規も心理も、仕事の中でそれらの知識を使うことで、勉強した全てがエピソード記憶化するんです。

自分は合格した年、勉強時間は正真正銘の0分でした。なぜなら教員採用試験の一次試験レベルで問われる筆記問題は、現場で数年働いた教員にしてみればもはや常識レベルの内容だったからです。


模擬授業で子供の顔が浮かぶ

教員採用試験ネタをもう一つ。臨時採用経験者は、模擬授業をやる時に目の前の机に子供の顔が浮かびます。これまでの教え子達の顔を見ながら模擬授業ができるんです。

校内研修で学んだ授業の型を使いながら、目の前の子供に話すように自然と授業を進めていく。模擬授業も気楽なものですよ。


終わりに

臨時教員として初めて現場で働くのは半端なくしんどいです。ですが若い頃の労働なんてものはどの業界もそんなものでしょう。教員は経験が生きる仕事なので、その苦労は後日絶対に報われます。

自己嫌悪に陥りながら日々の授業を命からがら実践し、大金を手に豪遊してストレス発散し、30代や40代、50代の先輩教員達の生活ぶりや仕事ぶりを見ながら自分の将来をイメージする。

教員採用試験が終わって一息ついたら、北海道の田舎の辺りで臨時教員やってみると良いと思いますよ。年度途中ってほんと人が足りてないので。どこへ行っても大歓迎だと思います。少なくとも管理職は泣いて喜ぶでしょう。



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