5歳児が自分から片付けをした日
我が家の5歳児(一人っ子)が自発的に片付けをしました。わざわざこうして文章化するほどに、これまでの我が子は片付けをしない子でした。それが歌を歌いながら当たり前のようにおもちゃを片付けて風呂場に向かったのです。妻と話した結果、この成長の理由が「友達」であることがわかりました。
夏休みにできた友達の声かけで片付けを覚えた
認定こども園では、夏休みに入ると幼稚園属性の子達は登園しなくなります。夏休みになっても登園するのは、保育園として通っていた子達、そして幼稚園側でありつつも延長保育扱いで預けられる子達です。
普段と少し面子が変わり、活動内容も幼稚園モードではなく保育モード、自由遊びがひたすら続く日々になりました。その結果、特別仲の良い友達ができたのだそうです。
我が家の5歳児は、いつもお迎えが来ると片付けをあまりせずに帰り支度をしていました。ところが仲良くなったその子が、
「おかたづけしなきゃだめだよ」
と我が家の5歳児に声をかけてくれたそうで。その結果、子ども園では片付けをするようになったのだそうです。
子ども園の先生が
「お片付けができるようになったんですよ!」
と妻に伝えてくれました。一体どれだけ片付けをしない子だったのかよくわかります。
というわけで、「仲の良い」友達の一言が成長のきっかけとなり、うちの5歳児は片付けを覚えました。家での1人遊びでも自主的に片付けをしたのですから、気まぐれではなく真っ当な成長と見て良さそうです。
親よりも先生よりも友達
話を広げます。
子供が学ぶきっかけ、成長するきっかけというものは、親よりも先生よりも友達の言葉なんだなと実感しました。
ちょうど今読んでいた本でそのような主張がなされていました。↓
なかなか尖った主張の本で興味深く読んでいましたが、我が子のエピソードとつながった結果、「教師が教え込むよりも、子供同士の教え合い学び合いを尊重することには意義があるなぁ」とより深く納得させられました。
子供の成長は地下水と湧水。めげずに子育てを
この日、我が子は歌をうたいながら片付けをしました。きっと子ども園で「おかたづけの歌」として毎日教え習慣づけられていたものなのでしょう。
ずっと片付けをしない子でしたが、いざ片付けを始めたそのとき、自然と歌を歌ったのです。
片付けのきっかけは友達の言葉がけでした。
ですが、歌に象徴されるように、片付けをどのように行うかを体に覚えさせてくれたのは子ども園の指導です。子ども園の先生方の指導は「行動」という結果こそ見えませんでしたが、我が子の内面にはしっかりと溜まっていたのです。それが今日行動として噴き出しました。
子供への指導は「地下水を溜めるようなもの」と言われます。教えても声をかけても結果につながらずへこたれそうになりますが、しっかりと地下水は溜まっていく。ある日、ふとしたきっかけでその地下水が一気に湧水として表に出てくる。そういう意味合いの表現です。個人的にとても好きな格言です。育児は時々やり場のない無力感に襲われますが、それを救ってくれる気がして。
口うるさくならない程度に声をかけていきたいな。手本を見せ続けていきたいな。と、改めて思った我が子の小さな成長でした。
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