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UIデザインを表現する曖昧な言い回し

こんにちは。アル株式会社でCCOをやっている@ottieeです。

UIデザインに限らずデザインの現場において、初めて聞く人には独特な表現でデザインを評価していることが往々にしてあります。

非デザイナーからの指示や感想が曖昧になること自体は、指示が細かくなりすぎるより、個人的には良いと思いますし、それを汲み取って形にするのがデザイナーの腕の見せ所だと思うので、良いのかなと思っています。

よく言う、言われる表現を思いつくままに書いてみたので、「言われたことあるわー」「聞いたことないわー」みたいな軽いノリで読んでいただけると幸いです。


目が滑る、引っかからない

ページ全体をざっと見ている時に、本当に伝えたいコンテンツがなぜか目に入ってこない時に使う

  • 用例

    • 「なんかこのパラグラフ、目が滑っちゃう気がするんだよね」

    • 「このイラスト、やや引っかかりにかけるかもね」

目に痛い、触る

赤や彩度の高い色を比較的大きな面積で使った時など、目への刺激が強く、不快に感じる時に使う

  • 用例

    • 「黄色字の背景に赤の文字を載せるのはだいぶ目に痛いかもなー」

    • 「この金額表記のフォント、目に触るから彩度下げてみたらどうだろう?」

うるさい、目が散る

重要なコンテンツの周辺に十分な余白がない、もしくは主張の強い要素が近接配置されていて、伝えたい内容が伝わりづらくなっている時に使う

  • 用例

    • 「バナーとして要素は揃ってるんだけど、背景に置いた装飾がややうるさいかな?」

    • 「フォームの下の注意書きのフォントの色が強くてやや目が散っちゃうかも?」

浮かす、はずす

整列・近接・色調の統一など、基本を踏襲した上で、一定の効果を狙って、あえてデザインのお約束から逸脱する時に使う

  • 用例

    • 「オブジェクトを綺麗に敷き詰めただけにみえるから、あえて強調したい要素を浮かしてみては?」

    • 「スペース大きい広告枠だから、あえてクリエイティブの文字を斜めにして、はずしてみるのはどう?」

刺さらない、グッとこない

あまり良くないという感覚はあるが、言語化するのが難しい時に使う、どちらかというとネガティブな視点で使う

  • 用途

    • 「今回作ってもらったキービジュアル、どこがどうとは言えないんだけどちょっと刺さってこないんだよね」

    • 「もうちょっとグッとくる感じが欲しいというか…!!」

もうワンクッション、もう一捻り

もう少しでさらに良くなる感覚はあるが、言語化するのが難しい時に使う、どちらかというとポジティブな視点で使う

  • 用途

    • 「このクリエイティブ、このまま出しちゃってもいいと思うんだけど、もうワンクッションあるとイケてる気がするんだよね」

    • 「このモジュールでは結構重要なアクションをするボタンだから、目立つようにもう一捻り、もう一捻り欲しいよね…!!」

良い感じ、いけてる感

すごく良いと思っているけれど言語化が難しい場合に使う、「もうワンクッション、もう一捻り」の上位互換、もしくは適当に言っている

  • 用途

    • 「この前のコンペのデザイン、いい感じだったよ」

    • 「ここのあしらい、いけてる感でてるよね!」

優勝、勝った

製作したクリエイティブがバチっとハマった時に使う、大抵の場合優勝できてない

  • 用途

    • 「優勝しました、ありがとうございます。」

    • 「勝った…のか…??」(負けている)

おわりに

ちなみに弊社代表は僕にデザインを頼む時に

「なんかいい感じに」

というキラーワードを発することがありますが、もう慣れました。

それではまた!

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