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イタリアでフリーランスとして働くなら必須!Partita IVA取得ガイド

ボンジョルノ!!Otti(オッティ)です🇮🇹

イタリアでフリーランスとして働きたいと考えているあなた!その前に取得が必要なのが、Partita IVA(個人事業税番号)です。

Partita IVAは、税務申告、請求書発行、社会保険加入など、フリーランスとして活動する上で必要不可欠な番号です。取得せずに仕事を始めると、罰金が科される可能性もあるので要注意です。

そこで今回は、イタリアでPartita IVAを取得する方法をわかりやすく解説します。必要な書類、申請方法、取得後の手続きなど、網羅的に説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

Partita IVAとは?

Partita IVAとは、Imposta sul Valore Aggiunto(付加価値税)の略称で、イタリアで個人事業を営む際に必要となる個人事業税番号です。

事業収入の申告(Dichiarazione dei redditi) 、請求書(Fattura)発行、社会保険(INPS)加入などに必要となるだけでなく、銀行口座(Conto Corrente)開設や不動産賃貸契約(Contratto di Locazione)の締結など、様々な場面で求められます。

つまり、イタリアでフリーランスとして活動するためには、Partita IVAは必須なのです。

Partita IVAの取得必要性

前述の通り、Partita IVAはフリーランスとして活動する上で必要不可欠な番号です。具体的には、以下のような場合に取得が必要となります。

  • フリーランスとして年間5000euroを超える報酬を得る予定がある
    *超えない場合はRitenuta d'accontoという源泉徴収システムで対応可能。詳細はこちらのリンクから:https://note.com/otti_ottimo/n/nd37cb176693d

  • 個人事業を立ち上げる

  • オンラインショップを運営する

上記以外にも、イタリアで継続的に収入を得る活動を行う場合は、P.IVAの取得が必要となります。

Partita IVA取得に必要な書類

Partita IVA取得には、以下の書類が必要です。

  • 身分証明書:パスポートまたはイタリアのIDカード(Carta d'Identità)

  • Codice Fiscale:イタリアの納税者番号

  • 住民証明書:Certificato di Residenza(住民票)もしくは賃貸契約書(Contratto di Locazione)

その他営利活動の内容によっては追加で別の書類を求められる可能性があります。
申請はAgenzia delle Entrateを通してオンラインでの申請も可能ですが、煩雑な手続きであることもあり、CAFや会計士などまたは専門家を通して申請することをお勧めします。
*CAFを通せば、申請コストはかなり安くすみます。

Codice Atecoの選定

Codice Atecoは事業活動を分類するためのコードで、事業の種類ごとに異なります。例えば、コンサルタント業の場合、Codice Atecoは「70.22.09」(その他の経営コンサルティングサービス)になります。
このCodice Atecoは、事業活動開始後の経費精算の面でとても重要になってきますので、担当の申請代行者(CAF,会計士など)と経費税率などを確認の上、慎重に決められることをお勧めします。
*ちなみにCodice Atecoは後に事業体が変わる場合などは変更が可能です。

  • Codice Atecoの確認方法:

    • ISTAT(イタリア国立統計研究所)のウェブサイトで事業内容に適したCodice Atecoを確認できます。

    • また、CAFや会計士に相談すると、適切なCodice Atecoを選定してもらえます。
      *私は会計士と相談して決めました。

税制の設定:ForfettarioとOrdinario

P.IVAを開設するにあたり、Forfettario もしくはRegime Ordinarioかを選ぶ必要があります。

Forfettarioは小規模事業者向けの簡単な税制で、いわゆるフラットタックス制度。収入上限はあるものの、税率15%で、開設して初めの5年間はスタートアップ支援として5%!!会計処理をシンプルにしたものです。
Regime Ordinarioはすべての事業者向けの通常の税制で、収入上限なし、累進課税、VATあり、詳細な会計処理が必要です。

また別のタイミングでこれらについては掘り下げてご説明しますが、まず初めは余程の経費が想定されない限りForfettarioからスタートされることをお勧めします。

Partita IVA取得後の手続き

Partita IVA取得後には、以下の手続きが必要です。

  • 事業収入の申告: 毎年、事業収入の申告を行う必要があります。

  • 社会保険(INPS)への加入: 社会保険に加入する必要があります。

  • インボイス(Fattura)の管理: 事業の取引に関する帳簿を保存する必要があります。

Partita IVA取得後も、基本3ヶ月に一度など、定期的に税務署に必要書類を提出する必要があります。
この辺りは会計士がやってくれます(というか催促がきますw)ので問題ないかと思います。

よくある質問

Q1: Partita IVAは誰に必要ですか?

A1: Partita IVAは、イタリアでフリーランスとして活動する方、個人事業を立ち上げる方、不動産を賃貸する方、オンラインショップを運営する方など、継続的に収入を得る活動を行う方に必要です。

Q2: Partita IVAの取得にはどのくらい時間がかかりますか?

A2: 申請方法によって異なりますが、オンライン申請の場合は数日、書類郵送の場合は数週間かかる場合があります。



Q5: Partita IVA取得後、何か注意することはありますか?

A5: Partita IVA取得後には、以下の点に注意する必要があります。

  • 定期的に税務申告を行う: 毎年、事業収入の申告を行う必要があります。

  • 社会保険に加入する: 一定の収入がある場合は、社会保険に加入する必要があります。

  • 領収書を発行・保管する: 取引先へ領収書を発行する必要があります。

  • 納税期限を守る: 税金の納期限を守らなければ、延滞金が課される場合があります。

上記以外にも、法令遵守事項には様々なものがあります。 不明な点があれば、税務署や専門家に相談するようにしましょう。

まとめ

Partita IVAは、イタリアでフリーランスとして活動する上で必須となる番号です。取得には様々な手続きが必要となりますが、今回ご紹介した内容を参考に、スムーズに取得を進めていただければ幸いです。

なお、税務に関する情報は頻繁に変更される可能性がありますので、最新の情報については、必ず専門家に相談してください。

  • 免責:上記の手順はあくまで一般的なものであり、個々の状況によって異なる場合があります。よって、こちらの内容について一切の責任を負い兼ねますのでご了承ください。

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