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P.IVAを開かずとも自営として働ける?Ritenuta D'accontoシステム

ボンジョルノ!!Otti(オッティ)です🇮🇹
今日はP.IVAを開かずとも自営として働ける?Ritenuta D'accontoシステムについて解説していきたいと思います。


目次

  1. Ritenuta D'accontoとは?

  2. 扶養控除の上限金額

  3. Ritenuta D'acconto、扶養控除、P.IVAに関するよくある質問

  4. まとめ


1. Ritenuta D'accontoとは?

Ritenuta D'accontoは、イタリアにおける源泉徴収制度の一種です。
所得が発生する都度、その所得に対して税金が差し引かれる仕組みとなっています。この制度は、国税庁が税収を安定的に確保し、納税者の税務負担を軽減することを目的としています。

Attention!!
*滞在許可証の種類や雇用条件などによって内容が大きく異なりますので、一参考例としてご参照ください。

扶養控除とRitenuta D'accontoの関係
Ritenuta D'accontoの金額は、納税者の所得や家族構成によって異なります。イタリア国内で誰かの扶養家族である場合は、(このあとご説明する収入の上限はあるものの)扶養者側が扶養控除を受けることで節税ができる可能性があります。

2.扶養内に収まるための上限金額

イタリアでは、扶養内で働く場合、年間の収入が特定の金額を超えないことが条件となります。

  • Ritenuta d'accontoを使用する場合: 年間の収入が5,000ユーロを超えないことが基準となります。この範囲内であれば、扶養内での扱いを維持しながら働くことができ、P.IVAを解説する必要はありません。

・P.IVAを開けなければいけない場合
次に、P.IVAを開けなければならない場合について説明します。

  1. 年間収入が5,000ユーロを超える場合:

    • 収入が年間5,000ユーロを超える場合、扶養内での働き方は適用されず、P.IVAを取得する必要があります。
      それが単一で5,000euro、もしくはいくつかの仕事をして5,000euroを超えるかに関係なく、超える状況になった場合はP.IVAを開く必要があります。

雇用主側の状況

イタリアにおけるRitenuta d'accontoを適用する場合、雇用主(あるいはクライアント)側にも一定の義務と対応が求められ、源泉徴収として被雇用者側の請求額から源泉徴収税を差し引き、残りの金額を支払います。

ちなみに源泉徴収税率は20%
例えば、フリーランスが1,000ユーロの請求書(Ritenuta d'acconto)を発行した場合:

  1. 源泉徴収の適用:

    • 1,000ユーロの20%、すなわち200ユーロを源泉徴収として雇用者側が先に差し引きます。

  2. 支払い額:

    • フリーランサーには残りの800ユーロを支払います。

  3. 源泉徴収税の納付:

    • 差し引いた200ユーロを雇用者側が別途、税務当局に納付します。

3. よくある質問

質問: P.IVAを開設すると、どのような税金がかかりますか?

回答: P.IVAを開設すると、所得税や付加価値税など、様々な税金がかかります。P.IVA解説後は、年間で別途会計士とも契約するためFIXのコストが発生してくるため、よく検討されることをお勧めします。

4. まとめ

  • 扶養内の収入上限

    • 年間収入上限: 5,000ユーロ

      • これを超えると扶養内に収まりません。

P.IVAが必要な場合

  • 年間収入が5,000ユーロを超える場合

  • 継続的なサービス提供

  • 高額の単発案件

  • 頻繁な請求書発行

雇用主の対応

  1. 源泉徴収の適用

    • 請求額の20%を差し引き、残りを支払う。

  2. 源泉徴収税の納付

    • 差し引いた20%を税務当局に毎月納付する。

Ritenuta D'acconto、扶養控除、P.IVAに関する制度は複雑であり、頻繁に改正されることがあります。そのため、最新の情報を把握し、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

(上記はあくまで一般的な情報であり、個々の状況によって異なります。詳細については、税理士などの専門家にご相談ください。)

  • 免責:上記の手順はあくまで一般的なものであり、個々の状況によって異なる場合があります。よって、こちらの内容について一切の責任を負い兼ねますのでご了承ください。

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