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推しの面影をもつ少年。 2024.09.16

〜2021年に解散した韓国のアイドルグループの推しの思い出を綴るnote〜

推しから卒業することも出来ず、ズルズルと続けているnote。

今日は思い出話から脱線して、雑談的な話を書こうと思う。

では。

推しのどこが好きだったのかと言われたら、「声」だ。
それは歴代の推したちにも言えることで、たまたま聴いた曲が気に入って何度か聴いているうちに、「この声、好きだなぁ」から始まり、その声の主が誰かを調べるのが、私の推しパターンだった。

2018年。
元々好きだったグループ出身のメンバーが新大久保に来ることを知り、そのメンバー目当てで行ったSHOWBOXで推しの声に堕ちた。

あ、、この声、好き。

それが最初だった。 

推しはサブボーカルで、パートはそれほど多く無かったが、印象的なパートを任されていた。
それはやはり特徴的な声だったからだと思う。

中高音の素直で真っ直ぐな歌声、テクニックは無いが感性に響くボーカルだった。

私はいつも、声を好きなってから見た目も好きになっていくパターンで、推しの場合もそうだった。

解散して3年。
俳優を目指す推しは、近々、とある演劇に出演するのだそうだ。一瞬、飛行機のチケットを調べてみたけれど、やっぱり行くのは辞めることにした。

エア代が高いから、ホテル代が高いから、仕事が忙しいから、、、
行けない理由ばかりを探している私。
推しに会いたいけど、姿を見てしまえばまたズルズルと推しを諦めきれずに中途半端な状態になりそうで嫌だった。

それに、私は俳優ではなくアイドル歌手としての推しが好きだ。楽しそうにのびのび歌う推しが好きだった。

推しが地道に演劇を頑張っていることがわかって、嬉しい反面、寂しくもある。

アイドルだった頃、推しはグループで最も人気があった。
1番の理由はルックスだ。

推しのファン達に好きになった理由を聞くと、ほとんどのファンが顔が好みだとか、かっこいいから、と答える。

PR活動でフライヤーを配り歩いている時も、「1番後ろの人、かっこよくない??」と道行く女の子たちが振り返る光景をよく見かけた。
私としては、かっこいいよりも可愛いというイメージだけど、そのルックスでファンを獲得していた。

時々、推しに似ているルックスのKPOPアイドルを見かけると、どんな声なのか気になってミュージックビデオを検索してみるけれど、やはり推しの声は特別で、唯一無二の歌声なのだと思い知らされる。

そんな中。
大事件が起きた。

推しの歌声に似ている人を、見つけてしまったのだ。

それは、今年デビューした新人ボーイズグループNEXZ(ネクスジ)のマンネ、ユウキ君だ。

NEXZ公式Xより

NEXZは日本人6人、韓国人1人で構成されたKPOPグループで、NiziUの弟グループにあたる。
ユウキくんは最年少メンバーで、2007年生まれ。
(若すぎて震える、、、)

YouTubeで偶然NEXZのデビュー曲を目にし、良い曲だなぁと思いながら聴いていたが、彼の歌声にハッと息が止まりそうになった。

推しの声によく似ていた。

素直で真っ直ぐな感性に響く声。

それから私は彼らのことを調べ、グループ結成前のオーディション番組をYouTubeで見た。(NIziプロジェクト シーズン2)

デビューをかけた最後のステージのユウキくんの声が、本当に驚くほど推しに似ていて、何度も何度も繰り返しこの動画を見た。

エンジェル・ボイス(天使の歌声)と評されるユウキくん。
本当に、声が推しにそっくりなのだ。

「歌うことがとても幸せ」という気持ちが表情に出ているところも推しに似ていて、私は泣きそうになる。

よく見ると、なんだか顔も似てるような気がする←

ユウキ君は、あと数日で17歳になる。
これからもっと大人っぽく成長していくだろうけど、この真っ直ぐな歌声が変わらないでいてくれたらいいな。

彼の活躍を、ひっそり応援していきたいと思う。

推しに似ているという理由もあるけれど、それ以上に、中学生でオーディションを受けて韓国に渡り、歌もダンスも語学もひたむきに頑張っている姿勢に胸を打たれたから。

(NEXZデビュー曲「Ride the vibe」)

あの日、「顔面国宝」と呼ばれるトミヤスユウ氏のサムネにホイホイされ、何気なくクリックした動画。
31秒あたりがユウキくんのパートで、その声に私は推しの面影を見つけた。
(リボンタイをしている子がユウキくん。)

おそらくもう2度と、推しがステージで歌うことはないだろう。私が推しに会える機会も無いだろう。

もう会えないとわかっていながら、いや、わかっているからこそ、推しの面影を探して心の隙間を埋めていく。

いつかその隙間が、推しじゃない誰かで満たされるまで。

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