【エッセイ】ポスター「大人って、こどもだなぁ」について思うこと。
先日、電車移動する機会がありました。その際に「大人って、こどもだなぁ」って書かれたポスターをみかけました。
ポスターの概要はこんな感じです。
・キャッチコピー 「大人って、こどもだなぁ」
・構成 老人・妊婦が立っているのに、大人が席を譲らない。
・イラスト かわいいタッチ。
・伝えたいこと 座席の譲り合い・電車でのマナーを守ること
(たぶん)。
実際、目についたわけですし、イラストもキャッチコピーもいいポスターだったと思います。
でも、何か違和感を抱きました。みなさんはどうでしょうか?
私は「マナーを守れない人をこどもに例えるって、差別発言なんじゃない!?」っと思ったのです。
なぜ、そう思ったのか?の理由を書こうと思います。
理由その①
・「マナーを守れないひと=こども」って、
イメージが偏見だと思うからです。
このポスターの作り手は「こども=自分が良ければそれでいいと思っている。周りを見ていない(視野が狭い)。」などのイメージを持っていると思います。これって偏見ですよね。本当に人(こども)それぞれです。たしかに、どこでも走り回ったりして、おいおいって思うこともありますけど。反対におとなしい子、礼儀正しい子もいます。私たちと同じで千差万別です。それを「マナーを守れないひと=こども」って表現するのは、乱暴すぎると思いました。
根拠②
・これが別の例えだったら差別問題になっていると思うからです。
例えば、「〇〇って女だなぁ。」 などです。こういうことを書いたら、間違いなく問題になると思います。
子供だからいいということはありません。
以上から、私は「大人って、こどもだなぁ」って書かれたポスターは差別作品だと思いました。
ポスターの作り手にも言い分はあると思います。
「このポスターはマナーを守れない人を見てこどもが思うことを描いたものだから、作り手が思っているわけではない」、だとか。
しかし、こどもがマナーを守れない人を見て「自分と一緒だなぁ」と感じるでしょうか?感じないと思います。こどもからしたら、「これだからおとなは」って呆れるだけだと思います。
それに、ポスターに表現されるのは作り手の考えです。ってことは、作り手は「こども=マナーを守れない」って考えているってことだと思います。
●まとめ
今回は、ポスター「大人って、こどもだなぁ」って差別発言なのでは?ってことを書きました。
このポスターはポスターとしての目的は果たしているポスターだとは思います。私も目に入りましたし。
しかし、内容は差別でしかないと思いました。このポスターの作り手はこどもに対してどう思っているのでしょうか?まだ発言力が弱いから・反論されるこわさがないからといって何をやってもいい訳ではないと思います。そういう根本的考えが差別や偏見、迫害につながるのだと思います。
マナーを守ることを推進することも大切です。しかし、こどもをひとりの人間として扱うこと・人間を一括りにしないことも大切なことです。そうやって、差別や偏見をなくしていってほしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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