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Kindle出版のテーマは「自分が書きたいことを書く」でいい
6回に分けて、
マガジン『Kindle出版研究所』で
「Kindle出版のテーマの探し方」について
紹介しています。
4回目の今回は、
「自分が書きたいテーマで書く」です。
Kindle出版のテーマを考えるとき、
結局、一番大切なのはこれかなと思います。
いくら読者ニーズが高いテーマでも、
自分が書きたくなければ楽しくありません。
もちろん、
Kindle出版で生計を立てている方は、
そうも言っていられないかもしれませんが、
副業や趣味で
Kindle出版をするなら
自分が書きたいテーマかどうかは
大切にしたいところです。
Kindle作家の 松友 慶さん は
著書の中で
読者が何に興味があるかは必ずしもわからないので、
まずは自分が書きたいことを書く姿勢が大事
と言っています。
「自分が書きたいけど、相手が興味ないこと」と「自分は書きたくないけど、相手は興味があること」はどちらがいいでしょう。私は、「自分が書きたいけど、相手が興味ないこと」のほうがいいと考えています。なぜならば、相手が興味あるかは、必ずしも分かりません。せっかく書いたものが全く読まれないなんてことも当然あります。それより、まずは「自分が書けるものを中心に考える」と良いです。相手のことを考えないということではなくて、まずは自分が書きたいと思うことを書くというのが重要です。
しかも、
売れる本、読まれる本を
意識しすぎてテーマを設定すると、
自分の "独創性" が失われる懸念もあります。
現在、キンドル本の出版戦略は研究しつくされていますので、リサーチして売れるジャンルはほとんどがレッドオーシャンです。キーワード検索など誰もがやっていることをあなたがやっても勝てるはずがありません。それよりもあなた独自の視点・観点で本を執筆した方が意外なヒット作が生まれる可能性があります。ぜひご自身の感性を信じてください。
自分の感性を信じて
自分が書きたいと思ったテーマを書く
という姿勢を忘れてはいけません。
自分が書きたい内容をテーマにするというのは、
要するに
自分の興味・関心を大事にするということです。
しかし、
少し矛盾した言い方になってしまうかもしれませんが、
単純に自分の興味・関心のあるテーマを書けばよい
というものではないでしょう。
自己満足だけを得たいのであれば、
それでよいかもしれませんが、
Amazonに本が並ぶ以上、
当然、読者に価値を提供できる本を作る視点を
持たなければいけません。
そういう意味からすると、
微妙なニュアンスの違いに聞こえるかもしれませんが、
"自分が"「書きたい」という欲求よりも
"読者に"「伝えたい」「知ってほしい」という
"読者の存在を意識した欲求" に変換できるとよい
と思います。
少しでも、「伝えたい」「知ってほしい」と思ったら、その情報には何らかの価値があるかもしれません。(中略)こういった”伝えたいメモ”をたくさん寄せ集めることで、書きたい本のテーマが見えてきます。
ただ、
自分の興味・関心をもとに
自分が書きたいことをテーマにすると、
ニッチ(マイナー・マニアック)なテーマになってしまい、
誰も読んでくれない本になってしまうのではないか。
そんな疑問や不安を持つ方もいるかもしれません。
でも、決して
「ニッチなテーマ = 読まれない」
とはなりません。
そう断言できるのは、
私の経験からです。
私が初めて出版した Kindle本は
アウトライナーをテーマにした本でした。
アウトライナーは、
私にとっては当たり前のように使っているツールだったのですが、
まわりでは誰も使っていない。
話題にすら出ません。
そんなニッチなテーマの本ですが、
ありがたいことに4年以上経った今も
いまだに読まれ続けています。
また、『Kindle出版月10万稼ぐ技術』では、
「こんな情報誰もいらないだろうと思う情報にもファンはいる」
と言います。
こんな情報だれもいらないだろう?そんな情報にこそ、ニッチなファンがいるものです。例え、自動車免許であっても、女性教官ばかり指名する方法、短期間で取得する方法、何度も仮免で落ちた失敗談など、ありとあらゆる情報が本のネタになるのです。
さらに、ニッチなテーマの捉え方が重要です。
Kindle作家の 今井こう吉さん は、著書の中で、
ニッチなテーマを「狭い範囲」ではなく
「隙間」と捉え
ニーズの高いテーマの中でいかに差別化を図るか
という点を重視されています。
ただこのニッチを狙うというのは 『狭い範囲』 のテーマを狙うのではなく 『隙間を狙う』 ということです。この違いを理解することが、大ヒット書籍を作るうえで大きなポイントになります。 隙間を狙うというのは、できるだけ分母(需要)の多い場所で差別化をするということです。
ニッチといっても、
テーマをニッチにするのではなく、
ニーズの多いテーマの中でニッチ(隙間)を探す、
というアプローチです。
これはニッチな内容を扱う上で重要な考え方です。
以上です。
では、次回の記事は
「Kindle出版のテーマは「流行のテーマを活用する」とうまくいく」
です。
Kindle出版初心者の方に役立つ記事を
マガジン『はじめてのKindle出版』の中で公開しています。
また、ワンランク上のKindle出版を目指した記事を
マガジン『Kindle出版研究所』の中で公開していますので
あわせてご覧ください。
▼Kindle出版に興味があれば、こんな本も。
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