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日記(2024/07/05〜06)ルックバック、フェラーリ

長くなったので2回に分ける。

2024/07/05木
この日から仕事復帰。少し残業。娘は平熱とのこと。
夜、歯間ブラシで歯を磨いていると、奥歯から出血。ひどくくさい臭いがした。調べると歯周病はメタルメルカプタンという成分が含まれているため唾液と混ざると悪臭を出すとのこと。
歯の治療が途中で止まっていたので、そろそろ再開しないとな。

2024/07/06金
平常の仕事。今日から娘も保育園再開。
歯医者の予約の電話をしたが、なかなか取れず、結局休みをとって平日の午後に行くことになった。
夜に、映画を観に行く。


『ルックバック』(押山清高)
原作既読。いろいろと「完全すぎて不完全」な印象も残す作品だし、漫画を読んで想像した動きの方が上回っている部分もあったのだが、あの漫画を読んだ2021年のことがフラッシュバックして泣いた。元が映画からの影響が大きい作品を映画に戻す過程で、その映画的エッセンスを抽出することにある程度は成功しているんじゃないかなと思う。特に風の使い方とか。田舎の寂れた感じは実写で観たかった感じもあり。最後に言うかという感じだけど、多分僕には実写で表現された方が刺さったはず。


『フェラーリ』(マイケル・マン)
この作品をマイケル・マンの最高傑作と言う気はないし、広く好まれる作品じゃないこともわかっている。ただ、やっぱり映画観たーって気持ちになる。なにせ、説明もそこそこに映画が始まったとき、すでに何か決定的な亀裂が起こっていること、何かが動き出したことがわかる。それは画面上でものが動いているから。こういった映画の土台がしっかりしている。観ていくにつれて、ズームのダサさが70年代っぽいとか、事故シーンのCGはあれで良いのかとか、そもそもアダム・ドライバーはこの役に合ってないよななど考える。ただ、それらが欠点という気もしない。夫婦間の緊張を表すピント送りとか、賛美歌やオペラからエンジン音へのシームレスな繋ぎ(後半、このシームレスさが出てこない繋ぎ方がある悲劇に繋がる対比!)とか、そもそも、イタリアの風景自体が眼福であるとか、そういった点が凌駕している。
題材からわかるように今回は銃撃戦が出てくるような話ではないし(銃の発射はある)、男同士の密な関係も確かに出てはくるけど、むしろエンツォ・フェラーリの愛人関係とか、フェラーリ社の経営難とか、そして終盤に起こるある悲劇など、ああ、そう言えばマイケル・マンの映画って快楽を提供してくれる一方、物語としては苦い部分も多かったなということを再認識させる。すべて見ているわけではないが、個人的には『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985)が近い気がする。

帰りにジョギング(しながら帰る予定)。
蓮舫がんばれ。

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