【大月書店通信】第178号(2023/11/30)
「大月書店通信」第178号をお届けします。
「大月書店通信」は今号で第178号目です。毎月1回の配信で、約15年間にわたって皆様にメールマガジンをお届けしてきました。メルマガにも歴史を感じます。
そんな「大月書店通信」ですが、今月号より、リニューアルいたしました。
前号まではテキストのみのメールをお届けしていましたが、今号からはメールがHTML形式となりました。レイアウトなどが大きく変わり、画像の配置なども可能になったので、見て楽しめるメルマガになっていると思います。
メルマガ配信の第1号は、2008年の11月20日に配信されました。2008年といえば、リーマン・ショック、オバマ米大統領の誕生、秋葉原無差別殺傷事件などのできごとがあった、激動の1年です。当時のメルマガがまだ手元に残っているぞ、という「大月書店通信」古参登録者の方はいらっしゃいますか?
今後のメルマガ配信も、基本的には毎月末に1回の配信を予定していますが、刊行記念イベントのおしらせなどを、特報として都度配信する予定です。メルマガでの連載もできれば復活させたいところです。お楽しみに。
【新刊案内】『ひろがる「日韓」のモヤモヤとわたしたち』ほか11月の新刊5点
11月の新刊です。お近くの書店にてお求めください。(定価はすべて税込)
●人権の視点から考える「日韓」の歴史と未来
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『ひろがる「日韓」のモヤモヤとわたしたち』
加藤圭木[監修]1,980円
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「モヤモヤの連鎖」とも言える読者の反響を生み出した『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』から2年。大学院生と会社員になった編者が、朝鮮半島の人々との関係と社会のあり方を変えていくために、わたしたちに何ができるか真摯に語り合う。
●日本の警察の人種差別に切り込んだ初の書籍
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『レイシャル・プロファイリング――警察による人種差別を問う』
宮下萌[編著]4,400円
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日本における実態を東京弁護士会の調査等から明らかにし、法制度、海外の判例、警察実務、統計的差別との関係など多角的に検証。
●みんな大好きな砂糖、でもとりすぎると?
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『たべものの中にいるよ!1 あまい砂糖にご用心!』
パク・ウノ[文]ユン・ジフェ[絵]尹怡景[訳]3,300円
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毎日の食生活にかかせない砂糖は、いつからあるのかな?人間と砂糖の歴史から、なぜおいしく感じ、どうやってエネルギーになるかも解説。砂糖をとりすぎると起こる体の変化をふまえて、適度な砂糖とのつきあい方を教えます。
●環境を守り限られた水産資源を生かすには?
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『めざせ!持続可能な農林水産業 2 おいしい魚が食べつづけられる水産業へ』
中野明正[監修]3,850円
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周辺を海に囲まれた日本では古くから漁業が盛んですが、温暖化による海水温の上昇、乱獲や開発などが原因で漁獲量に影響が出ています。食生活も大きく変化。スマート水産業などの新技術、資源や環境を守るとりくみを紹介。
●特集=「共に学ぶ」を問い直して
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『月刊クレスコ 12月号(no.273)』
全日本教職員組合・クレスコ編集委員会[編]550円
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昨年9月の国連障害者権利員会による特別支援教育の見直し勧告を受け、岸田首相は「共に学べる」よう環境整備を進めると表明。多様な学びの場で、様々な課題を抱えるどんな子どもも大切にされるインクルーシブ教育を展望する。
【話題の本・本の話題】『大学生が推す 深掘りソウルガイド』クラウドファンディング実施中!
『大学生が推す 深掘りソウルガイド』クラウドファンディング実施中!
加藤圭木監修・一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール編『大学生が推す 深掘りソウルガイド』刊行のために、クラウドファンデング実施中です(2024年3月刊行予定)。
クラウドファンディングの募集サイトはこちら
本書は、『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』の編者の後輩たちが中心となって、「【大学生発】観光・エンタメを切り口に「日韓」の歴史が学べるガイドブックを作りたい」と、取り組んでいるものです。
多くの人(とくに若者)に手に取ってもらうために、大部分をカラーで作成し、デザインにもこだわっています。
おかげさまで、スタートから8日で、150万円の目標を達成することができました。
そのため、本書をより広い層に届けるプロモーション費用の確保に向けて、ネクストゴール200万円に挑戦中です。募集は12月22日まで。
さらなる、ご支援をよろしくお願いします。
◆ 加藤圭木[監]『ひろがる「日韓」のモヤモヤとわたしたち』
最近の新刊の書評掲載
●加藤圭木[監修]『 ひろがる「日韓」のモヤモヤとわたしたち』
「モデルプレス」 11月13日配信
「一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナールで朝鮮近現代史・日朝関係史を学ぶ大学生が執筆し、多くの反響を生み出した『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』から2年・・・今作では「『日韓』の歴史を無視してK-POPを聴くことはできる?」といった、多くの韓国エンタメファンが共感できるであろう内容も盛り込まれている。」
●田野大輔・小野寺拓也[編著]『 〈悪の凡庸さ〉を問い直す』
『週刊読書人』 11月17日
●デニ・ムクウェゲ[著]中村みずき[訳]『 勇気ある女性たち』
『民医連医療』 2023年11月
『信徒の友』 2023年12月
●市橋博子・戸田竜也[著]『 集団による学びと個の発達をささえる特別支援教育入門』
『みんなのねがい』 2023年12月 No.696
●岡本央[写真・文]『 赤いボタン』
『女性のひろば』 2023年12月
●加藤圭木[監修]『 「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』
『新しい歴史学のために』 2023年10月 第302号
note新連載「あっと驚く刑務作業の世界」スタート!
『 動物の看護師さん――動物・飼い主・獣医師をつなぐ6つの物語』で、専門職としての愛玩動物看護師の仕事ぶりを鮮やかに描き出したライターの保田明恵さんが、今回 “刑務作業”の奥深い世界をレポートすることになりました!
刑務作業とは、刑務所に収監されている受刑者たちが更生し、社会復帰を図るために行われているものです。刑務作業で製作した品々は“矯正展”で展示販売されていますが、タンスなどの家具や工芸品、雑貨など、その地域の地場産業であったり、施設ごとに個性や特色があったりします。たとえばお茶所にある鹿児島刑務所では、お茶の栽培と加工です。
全国各地の刑務作業にはどんなドラマがあるのか、連載をお楽しみに!
【イベント】『レイシャル・プロファイリング』刊行記念イベントほか
『レイシャル・プロファイリング』刊行記念イベント開催決定!
『レイシャル・プロファイリング』(大月書店)刊行記念イベント「みんな日本で生きている:難民・移民と日本の法律」が、本と喫茶サッフォーにて開催されます(オンライン配信あり)。
牛久入管施設に収容された経験があり、現在は仮放免の立場で入管や刑務所に収容されている人たちを励ます活動をしている牛久市在住のオブエザ・エリザベス・アルオリウォさんをゲストにお招きし、編著者である宮下萌弁護士が難民・移民にかんする日本の法律の問題をお聞きします。(申し込みHPより)
出演者:オブエザ・エリザベス・アルオリウォ、宮下萌
日時:12/16(土) 17時~19時
◆ 宮下萌[編著]『レイシャル・プロファイリング』
『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』刊行記念イベント@代官山 蔦屋書店
【イベント&オンライン配信(Zoom)】
第24回 代官山人文カフェ「解釈と意見の違いとは?」
『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波書店)・『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』(大月書店)刊行記念
話題提供者:田野大輔(オンライン)×小野寺拓也×三浦隆宏 進行役:奥田太郎
日時:12/15(金) 19時~20時30分
お申込みはこちら
◆田野大輔・小野寺拓也[編著]『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』
K-BOOKフェスに今年も参加しました
11月25日~26日、神保町の出版クラブビルで開催されたK-BOOKフェスティバルに参加しました。両日ともKカルチャーを愛するたくさんの方にお越しいただき、大変賑わいました。
弊社も11月に刊行したばかりの新刊「ひろがる『日韓』のモヤモヤとわたしたち」を中心に、日韓関係の問題や、韓国人著者の本、日本軍「慰安婦」に関する本など、様々なK‐BOOKを多くの方に手に取っていただける良い機会となりました。
【編集後記】
長男が通う少年野球チームのコーチになりました。子ども達に対する怒号・罵声が飛び交い、「こいつら下手くそだからさー」「今の子は全然野球を観ないから、ルール知らないよねー」なんて声も頻繁に聞こえてきます。「下手だから練習してるんじゃないの?」と憤りを覚えながらも、指導者歴10年20年キャリアの強者たちには何も言えませんが、思い切って来年は監督に立候補して、ガラッと雰囲気を変えてやろうかと思う今日この頃です。
(営業部マルクスさん)