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逢月五月のダラダラ日記#3【京都イチ美味しいドーナツ屋・ひつじに行く🐏の回】

投稿3日目。早速ネタ切れです。何を書けばいいものか、今の今まで悩んだ末に思いついたのがタイトルにある通り、ドーナツです🍩

なぜこれにたどり着いたのか自分でもよくわかりません。そのくらい今日は何もなかった一日だったんだと思います。そんなとってつけたような第3回です。よろしければぜひ最後までお付き合いください。


「じゃあお先でーす」今日も定刻通りバイトをあがった。原付に跨り、エンジンをかける。2年しか乗れないと言われたこのホンダTodayも卒業までは持ち堪えそうだ。今日、東京では春一番が吹いたらしい。こちら京都も比較的過ごしやすい一日だった。しかし、法定速度30キロで走る私の体感温度から言えば、春と呼ぶにはまだ程遠い。

河原町御池の信号に捕まる。ふと午前中に運んだ大丸のシフォンケーキの匂いが蘇える。身体が糖分を欲している。「近くの甘いもの」容量不足の記憶データベースに検索をかけた。「ドトールのミルクレープ」、「ファミマのスフレプリン」、「セブンのウーピーパイ」どれも今の気分とマッチしない。何の進展もないまま信号が青になった。

法定速度を遵守しながら検索結果(とは言っても候補は5個程度しか表示されていないのだが…)をスクロールする。そんな乏しい記憶の中で求めていた答えに辿り着く。「ひつじのチョコレートドーナツ」それだ。場所が決まれば瞬時に目的地までのルートを脳内検索。河原町二条を左折。寺町通りを左折。夷川通りを直進。目的地は右側!気付けばスピードメーターは40を指していた。

「目的地は右側です。お疲れ様でした」原付を店横の駐輪禁止マークの横につける。5分だけ。「こういう考えの人間がいるせいで、法律はますます厳しくなっていくんですよ」いつかのワイドショーで聞いた辛口コメンテーターのセリフがよぎったが、背に腹はかえられない。今はドーナツが完売していないかどうかが重要なのだ。時刻は営業終了まで1時間を切った午後17時20分を指していた。

『本日、ドーナツは完売しました。またのご来店を……』ドアに貼られた一枚の紙が視界に飛びこむ。崩れ落ちそうになる膝に力を込めたせいで、危うく店前で足がつりそうになった。しかし、ふと冷静に考えてみれば分かることだった。なぜなら、このお店ひつじは京都で一番美味いドーナツ屋なのだ。予約もなしに、ましてや営業終了30分前に来店する馬鹿は京都中探してもどこにもいない。ただ、もう口がひつじのチョコレートドーナツの口になってしまっているのだ。ミルクレープでもスフレプリンでもウーピーパイでもなく、チョコレートドーナツの口なのだ。折角ここまで来たのだ。諦めきれず店のドアを開けた。

「すみません、ドーナッツって…」結果は貼り紙の通りだ。「見れば分かるでしょ」対応してくださった女性の店員さんもそう思ったに違いない。「往生際の悪い男はモテないよ」バイト先の女の子が酔っ払って熱弁していた光景がこのタイミングで蘇る。「予約してもいいですか?」往生の悪い非モテ男らしい一手だ。スマートで女性に困らない男ならお礼のひとつでも挟んでサッとお店を後にするんだろう。そもそも貼り紙を見た時点でお店に入っていくような奇行に走ることはない。結局、チョコレートドーナツを4つ予約した。


最後までお読みいただきありがとうございます。往生際の悪い男はやっぱりモテないのでしょうか?コメントで教えていただけたら嬉しいです!今後も読みたいと思った方は「スキ」もしていただけたら、今後も続けていく力になります!

また、今回紹介させていただいた京都のドーナツ屋さん「ひつじ」のリンクを貼っておきます。毎日食べても飽きないくらい僕の中で京都イチ美味しいドーナツ屋さんだと思っているので、京都を訪れた先にはぜひ足を運んでみてください!

それではまた!

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